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基幹研究(言語学)

基幹研究とは,共同利用・共同研究拠点である本研究所の中期的研究戦略の柱として,研究所内で自発的に組織された研究班によって展開される共同研究軸です。
2010(平成22)〜2015(平成27)年度の基幹研究「言語ダイナミクス科学研究」についてはこちらを,2016(平成28)〜2021(令和3)年度の基幹研究「多言語・多文化共生に向けた循環型の言語研究体制の構築(LingDy3)」についてはこちらをご覧下さい。

アジア・アフリカの言語動態の記述と記録:アジア・アフリカに生きる人々の言語・文化への深い理解を目指して(略称 DDDLing)

計画期間:2022(令和4)〜
代表者:山越康裕
関連所員:安達真弓,荒川慎太郎,倉部慶太,呉人徳司,児倉徳和,澤田英夫,塩原朝子,品川大輔,中山俊秀,星泉,渡辺己

概要

現在アジア・アフリカの社会は急速に変化し、より複雑な形の多言語状況が見られるようになっている。この状況を正確に把握するためには、これまで記述言語学の枠組ではとらえることが難しかった事柄、例えば、異なる言語コミュニティ間のかかわりあい、言語の通時的変化、さらにはその背景にある現地社会の構造や文化・歴史に目を向けて言語状況の記述・記録を行っていく必要がある。 その目的のため、われわれはこれまで単なる言語データとして扱われてきた話者の語りを「経験・知識を伝えるメッセージ」として捉え、隣接分野(社会言語学・言語人類学)や他分野(人類学・歴史学・地域研究)との協働により分析する試みを行う。この試みを通じて世界に存在する多様な価値観をその背景とともに理解することが可能となる。それにより、現在日本を含めた世界各地で生じつつある「分断」に対し私たち市民がどのように向き合うかを考える足がかりとなることが期待できる。さらに、日本国内にすでに存在し、今後より一層複雑化するであろう多言語混在状況におけるよりよい相互理解のあり方も模索してゆく。

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