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基幹研究(人類学)

基幹研究とは,共同利用・共同研究拠点である本研究所の中期的研究戦略の柱として,研究所内で自発的に組織された研究班によって展開される共同研究軸です。
2016(平成28)〜2021(令和4)年度についてはこちらをご覧下さい。

社会性の人類学的探究:トランスカルチャー状況と寛容/不寛容の機序
ウェブサイト: https://anthropology.aa-ken.jp/

計画期間:2022(令和4)〜
代表者:西井凉子
関連所員:河合香吏,外川昌彦,床呂郁哉,吉田ゆか子,河合文,村津蘭

概要

人間は一人では生きられない群居性動物であり、その生を支える「社会性」がいかなるものであるのかは、我々にとって根源的な問いとなる。現代では、それまで出会う機会のなかったような人やモノが地域や民族、国民国家の枠組みを越えて出会い、互いに影響を与え合うトランスカルチャー状況が生じている。そうしたなか、差別や排除が深刻化したり、差異を包摂する新たな社会性が希求されたりしている。さらに、ポストコロナ状況においては、我々の生きる世界が、人間だけでなく、ウイルス、動植物、そしてモノとのダイナミズムから多元的に成り立っているという視点から社会性を考えることがますます重要となるであろう。本研究では、アジア・アフリカのフィールドにおける人々の実践に着目しながら、寛容と不寛容が生じる機序を探究する。そして、トランスカルチャー状況においてポストコロナを「ともに生きる」ための議論のプラットフォームの創出をめざす。

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