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音声学実験室・録音室

本研究所の音声学実験室は,言語音の基礎研究に関する分析や実験を行うために必要不可欠な設備を備えています。コンピュータスピーチラボ(CSL4500)は,多機能な発話信号分析機器です。音声などのアナログ信号を高品質でコンピュータに取り込み,スペクトログラム・フォルマント軌跡・LPC(線形予測符号化)周波数反応・FFT(高速フーリエ変換)パワースペクトル・ LTA(長期平均)パワースペクトル・ケプストラム分析・ピッチ曲線分析・エネルギー曲線分析など,さまざまなタイプの分析を行うことができます。また,波形編集・チャンネル編集・時間編集・振幅編集などの基本的な編集機能や,記録・再生の機能も当然ながら有しています。さらに,リアルタイム・スペクトログラフ分析とリアルタイム・ピッチ分析を行うためのCSL専用ソフトウェアも利用可能です。この機器は,言語学的観点から見た発話音の様々な側面の分析を行うのに適切なものです。

音声学実験室に備えられた音声・言語ライブラリには,所員をはじめとする研究者がフィールド調査を通じて収集してきた言語音・民話・民族音楽など貴重な録音資料が保管されています。これらフィールド調査の成果である録音ディスク・テープの一部および世界諸言語の録音ディスク・テープは,借り出すことができます。実験室にある分析機器・録音機器・メディア変換用機器などのハードウェアとソフトウェアには使用説明書が備えられ,利用者の便を図っています。

音声学実験室内には,防音スタジオが用意されています。スタジオに備えつけられた高性能のソリッドステートデジタル録音機を使用して,話者の発話サンプルの高品位な録音を行い,実験室の機器を用いてそれを分析することができます。



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