共同研究プロジェクト
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地球文明時代の世界理解と新しい倫理・人間観の研究
研究実施期間 : 2004年度〜2006年度

主査  中谷 英明

概要
 現代世界は、一方では物心両面における比較的豊かな生活を保証すると同時に、他方では紛争・貧困・地球環境・疫病など極めて大規模かつ深刻な問題を惹起している。これらの問題は互いに連関しているから、個別的対症療法は効果が限定的であり、新たな問題を引き起こしかねない。したがって、先ず地球文明がいかにあるべきかという明確な未来像が必要である。そしてそのためには、相互影響しあいつつ刻々に変化する複雑なこの世界を、自然・世界(共同体)・人間の3層において正確に理解しなければならないであろう。往時には一人の哲学者が担ったこの現状俯瞰と新しい世界構想の営為は、科学の加速度的進展と諸地域の急激な変化を伴う今日の世界においては、一人の研究者が遂行することが殆ど不可能となっている。それは人文・社会・自然の研究者の共同研究として、はじめて可能であろう。このような人文科学の新領域を「総合人間学」と呼びたい。
 本研究は、以上の認識の下に、「総合人間学」―自然と社会(地域)に関する最先端の知を集約し、それら諸現象の人間的価値を諸文明の精神伝統に照合して再検討しつつ、新しい世界観・人間観・倫理観の確立を目指す「共同研究の場」―の創出を模索するものである。


2006年度


研究会

 日時 : 2006年7月27日(木) 10:00〜16:00
 場所 : 東京外国語大学本郷サテライト
 プログラム :
  日高敏隆(総合地球環境学研究所)
   「総合人間学の構築にむけて」 
  諸課題についてのディスカッション


プロジェクト・メンバー
[主 査] 中谷英明
[所 員] 峰岸真琴、宮崎恒二、芝野耕司、羽田亨一、町田和彦、高島淳、飯塚正人、床呂郁也、荒川慎太郎、伊藤智ゆき
[共同研究員] 池内了、池田知久、池本幸生、市川裕、石堂常世、逸身喜一郎、内山勝利、大津透、丘山新、小川正廣、柿木隆介、笠井清登、桂紹隆、河井徳治、黒田彰、行場次朗、小島毅、後藤敏文、塩月亮子、新宮一成、杉下守弘、杉本良男、立木康介、恒川恵市、中島隆博、中島秀人、長野泰彦、西川昌弘、納富信留、信原幸弘、林信夫、林もも子、原洋之介、日高敏隆、廣瀬通孝、広田光一、寳珠山稔、松尾剛次、丸山徹、三木雅博、村上征勝、守屋彰夫、矢野環