連続ワークショップ第1回
「データと論文の間―フィールドサイエンスにおける論証とは」

 2015年度からは、これまでの人文系を越えて、生物学、地質学、地球物理学などの理系のフィールドサイエンスの研究者の方々も含めて、「フィールドワークで得られたデータと論文の間」というテーマで、それぞれの分野独特の手続きや方法について、知見を交換することで、さらなるフィールドサイエンスの理論構築に資することを企図しております。

 サイエンスの前提として、どの分野においても、テーマを設定した後に、仮説を構築し、それに沿ってデータを収集し、論文を書くという手続きがあります。しかし、人文系のフィールド調査による研究では、仮説、フィールドで得られたデータ、論文の間がブラックボックスになっていることが多く、データから結論を導き出すプロセスが必ずしも明確になっているとは限りません。また、研究の基盤となる一次データの扱いに関しても標準的手法が確立していない面があります。今回のシリーズではこのような点をふまえ、「データと論文の間」の過程を、さまざまな分野の研究者の方々とともに率直に話し合う場としたいと思います。

 今回は第1回目として、環境社会学・地域研究と、人類学・アフリカ地域研究の分野からご発表いただきます。

 プログラムは以下の通りです。

プログラム

日時2015年7月10日(金)14:30-18:30
場所AA研マルチメディアセミナー室(306号)
<発表者1> 目黒 紀夫(AA研)【報告
「マサイにとっての野生動物の問題とは?:「緑の失楽園」にはじまる名づけの問題」
<発表者2> 木村 大治(京都大学)【報告
「フィールドにおける調査と分析の「その場での」往還」
企画アジア・アフリカ言語文化研究所フィールドサイエンス研究企画センター(FSC)
共催AA研基幹研究人類学班「人類学におけるミクローマクロ系の連関」

お問い合わせ

fsc_office[at]aa.tufs.ac.jp(FSC事務局)あてにメールにてお問い合わせください。
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※参加自由(登録不要)、参加費無料です。