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フィールドサイエンス・コロキアムについて

趣旨

 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所フィールドサイエンス研究企画センター(AA研FSC)では、人類学や地域研究などフィールドワークや現地調査をその中心的営為に含む諸学を「フィールドサイエンス」(「臨地研究」「現地学」「フィールドの知」)と名づけ、特にこうしたフィールド研究を中心とした諸学の研究手法についての知見を分野横断的に蓄積し、比較検討し、関連する理論を構築することを課題とする「フィールドサイエンス・コロキアム」を開催しております。

 これまで人類学、言語学、歴史学を中心に、異なった分野で活躍する研究者をお招きして、次のようなテーマで、発表と討議を重ねてきました。

  • フィールドでの調査研究というものはいかなる意味や重要性を持っているのか?
  • 各分野におけるフィールド調査は実際のところいかにして実践されているのか?
  • フィールドの調査で得られた知見と広義の理論化や理論構築の作業はどのように連続しているのか?

 2015年度からは、これまでの人文系を越えて、生物学、地質学、地球物理学などの理系のフィールドサイエンスの研究者の方々も含めて、「フィールドワークで得られたデータと論文の間」というテーマで、それぞれの分野独特の手続きや方法について、知見を交換することで、さらなるフィールドサイエンスの理論構築に資することを企図しております。

 サイエンスの前提として、どの分野においても、テーマを設定した後に、仮説を構築し、それに沿ってデータを収集し、論文を書くという手続きがあります。しかし、人文系のフィールド調査による研究では、仮説、フィールドで得られたデータ、論文の間がブラックボックスになっていることが多く、データから結論を導き出すプロセスが必ずしも明確になっているとは限りません。また、研究の基盤となる一次データの扱いに関しても標準的手法が確立していない面があります。今回のシリーズではこのような点をふまえ、「データと論文の間」の過程を、さまざまな分野の研究者の方々とともに率直に話し合う場としたいと思います。

 2016年度からは、従来のテーマに加えてAA研に今年度から措置された共通政策課題「アジア・アフリカの現代的諸問題の解決に向けた新たな連携研究体制の構築 」中の「アジア・アフリカにおけるハザードに対する「在来知」の可能性の探究」 もテーマとして扱います。

フィールドサイエンス・コロキアム(2015年度~)

タイトル開催日
2017年度
第1回
ワークショップ「リスク・ハザード・レジリエンス」2017年10月27日
2016年度
第2回
連続ワークショップ第3回「データと論文の間―フィールドサイエンスにおける論証とは」2017年2月12日
2016年度
第1回
ワークショップ「災害と/のフィールドワーク」2016年6月17日
2015年度
第2回
連続ワークショップ第2回「データと論文の間―フィールドサイエンスにおける論証とは」2015年12月26日
2015年度
第1回
連続ワークショップ第1回「データと論文の間―フィールドサイエンスにおける論証とは」2015年7月10日

2006~2014年度に実施したフィールドサイエンス・コロキアムについては、「2014年度までのフィールドサイエンス・コロキアム」のページをご覧下さい。