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フィールド言語学ワークショップ

AA研では,研究者養成のための研修事業の一環として,特に大学院生・ポスドクなどの若手研究者に向けたフィールド言語学に関するさまざまなワークショップを行っています。

これらのワークショップは,特に研究の進んでいない言語のドキュメンテーションと記述に関するもので,日本の大学では通常,授業として行われていないものです。そのような研究者養成の一端を担うことは,AA研の重要な役割のひとつでもあります。

ほとんどのフィールド言語学ワークショップでは,参加者がそれぞれ自分がフィールド調査を通して得た言語データを持参することが求められます。ワークショップの講師が助言するばかりではなく,参加者同士がさまざまな経験を共有することによって,お互いからも学ぶ場となっています。

フィールド言語学ワークショップには,大きく分けて以下の3つのシリーズがあります。

Documentary Linguistics Workshop
毎年実施される5日間に亘る短期集中ワークショップと,それに関連するワークショップです。言語ドキュメンテーションに関するさまざまなテーマを扱います(2016年をもって終了)
文法研究ワークショップ
フィールド調査で得る言語データに現われる,さまざまな文法事象に関するワークショップのシリーズです。
テクニカル・ワークショップ
フィールドで得た言語データの管理や加工に関する技術的なワークショップのシリーズです。

※上記3つのワークショップシリーズの開催情報・詳細は,各ページをご覧ください。


その他のワークショップ

フィールド言語学ワークショップ「フィールド言語学分野修士論文合同発表会」
【公開】

  • 開催日時:2024年3月15日(金)13:00–16:00
  • 場所:オンライン会議室
  • 主催:基幹研究「アジア・アフリカの言語動態の記述と記録:アジア・アフリカに生きる人々の言語・文化への深い理解を目指して(略称 DDDLing)」
  • 研究者への道を進もうと考えている修士論文提出者を対象に,研究者間の交流・ネットワーク構築・研究支援をすることを目的として,大学の垣根を越えた合同の修士論文発表会をオンラインで開催します。
  • 13:00–13:05 開会・趣旨説明
  • 13:05–13:20 林真衣(東京大学大学院)「イロカノ語パンガシナン方言の リンカー複雑述語構文:記述と類型」
  • 13:25–13:40 溝口礼奈(神戸松蔭女子学院大学大学院)「姫路方言における /-yor-/ , /-tor-/ の形式的・意味的特徴」
  • 13:45–14:00 バギルリ ナルギズ(京都大学大学院)「バイリンガル間の「釣られない」発話について:アゼルバイジャン語とロシア語を例に」
  • 14:05–14:20 モンソン マックス(九州大学大学院)「青森県津軽方言の動詞形態論と簡易記述文法」
  • 14:30–14:45 李楷(東京外国語大学大学院)「中国語永安方言の音韻構造」
  • 14:50–15:05 松岡秀哉(大阪大学大学院)「ガーナのゾンゴ・ハウサ語に関する記述研究:言語接触の類型論についての観点から」
  • 15:10–15:25 川浪拓也ティモスィー(東京大学大学院)「ヒッタイト語の名詞句所有構文の通時的研究」
  • 15:30–15:45 石井紗奈(東京外国語大学大学院)「韓国語における移動動詞文のアスペクトに関する研究:「가다ka-ta」「오다o-ta」構文を中心に」
  • 15:45–16:00 全体討論・総括
  • 司会:山越康裕
  • 使用言語:日本語
  • 参加費:無料
  • 事前登録が必要です。
  • 参加ご希望の方は,こちらから事前のご登録をお願いします。

これまでに開催された言語学ワークショップ

フィールド言語学ワークショップ:第23回文法研究ワークショップ「文法研究とデジタル・ヒューマニティーズ(2)」
【公開】

  • 開催日時:2023年7月26日(水)10:30–12:00
  • 場所:オンライン会議室
  • 共催:AA研基幹研究「アジア・アフリカの言語動態の記述と記録:アジア・アフリカに生きる人々の言語・文化への深い理解を目指して」(DDDLing),TUFSフィールドサイエンスコモンズ(TUFiSCo),情報資源利用研究センター(IRC)
  • 10:30–10:35 倉部慶太(AA研)「趣旨説明」
  • 10:35–11:35 田口智大(ノートルダム大学大学院)「自然言語処理と記述言語研究のインターフェイス:Universal Dependencies のすすめ」
  • 11:35–12:00 参加者全員 全体討論
  • 司会:髙橋洋成(TUFiSCo)
  • 使用言語:日本語
  • 参加費:無料
  • 参加ご希望の方は,こちらから事前のご登録をお願いします。

フィールド言語学ワークショップ「フィールド言語学分野修士論文合同発表会」
【公開】

  • 開催日時:2023年3月17日(金)13:00–16:00
  • 場所:オンライン会議室
  • 主催:基幹研究「アジア・アフリカの言語動態の記述と記録:アジア・アフリカに生きる人々の言語・文化への深い理解を目指して(略称 DDDLing)」
  • 2020年初頭以降のコロナ禍の影響により,研究会の開催形式が従来の対面式からオンライン式に大きく転換しました。この状況は地理的障壁の解消に大きく役立っている一方で,これから研究者コミュニティに入り,研究者同士のネットワークを構築していこうとしている大学院生にとって新たな壁となっています。この問題を少しでも解消するため,研究者への道を進もうと考えている修士論文提出者を対象に,研究者間の交流・ネットワーク構築・研究支援をすることを目的として,大学の垣根を越えた合同の修士論文発表会をオンラインで開催します。発表資格に該当される方のご応募をお待ちしております。

  • 13:00–13:05 はじめに
  • 13:05–13:30 廣澤尚之(九州大学大学院)「宮崎県椎葉村尾前方言における情報構造」
  • 13:35–14:00 北村萌(東京大学大学院)「ドマリ語に見られる西イラン諸国の人称代名詞接辞の借用」
  • 14:10–14:35 大野秀治(東京外国語大学大学院)「カザフ語における-(I)p型と-A型の副動詞について」
  • 14:40–15:05 文静児(東京外国語大学大学院)「シベ語諸方言の音韻的差異に関する研究 ―チャプチャル第三・四・五ニルとイチャガシャン方言を中心に―」
  • 15:05–15:30 全体討論・総括
  • 使用言語:日本語
  • 参加費:無料
  • 募集要項をご確認の上,「発表を希望される方で,発表資格に該当する方」はこちらのURLにアクセスして事前申込みをしてください。

フィールド言語学ワークショップ「フィールド言語学分野修士論文合同発表会」
【公開】

  • 開催日時:2022年3月18日(金)13:00–16:00
  • 場所:オンライン会議室
  • 主催:基幹研究「多言語・多文化共生に向けた循環型の言語研究体制の構築 (LingDy3)」
  • 一昨年来のコロナ禍の影響により,研究会の開催形式が従来の対面式からオンライン式に大きく転換しました。この状況は地理的障壁の解消に大きく役立っている一方で,これから研究者コミュニティに入り,研究者同士のネットワークを構築していこうとしている大学院生にとって新たな壁となっています。この問題を少しでも解消するため,研究者への道を進もうと考えている修士論文提出者を対象に,研究者間の交流・ネットワーク構築・研究支援をすることを目的として,大学の垣根を越えた合同の修士論文発表会をオンラインで開催します。発表資格に該当される方のご応募をお待ちしております。

  • ※プログラムの詳細は発表者が確定したのちに掲載します。
  • 使用言語:英語
  • 参加費:無料
  • 募集要項をご確認の上,「発表を希望される方で,発表資格に該当する方」はこちらのURLにアクセスして事前申込みをしてください。

フィールド言語学ワークショップ「フィールド言語学分野修士論文合同発表会」

  • 開催日時:2021年3月19日(金)10:00–16:00
  • 場所:オンライン
  • 主催:基幹研究「多言語・多文化共生に向けた循環型の言語研究体制の構築 (LingDy3)」
  • 昨年来のコロナ禍の影響により,対面での研究会の開催が非常に困難になりました。この状況は,これから研究者コミュニティに入り,研究者同士のネットワークを構築していこうとしている大学院生にとって大きな障壁となっています。この問題を少しでも解消するため,研究者への道を進もうと考えている修士論文提出者を対象に,研究者間の交流・ネットワーク構築・研究支援をすることを目的として,大学の垣根を越えた合同の修士論文発表会をオンラインで開催します。発表資格に該当される方のご応募をお待ちしております。

  • 13:00–13:10 はじめに
  • 13:15–13:35 中本舜(メキシコ国立自治大学) “Tonología mazateca: San Bartolomé Ayautla” [マサテク語声調論:サン・バルトロメ・アヤウトラ方言]
  • 13:40–14:00 松岡葵(九州大学大学院) 「福岡県柳川市方言の文法概説」
  • 14:05–14:25 宮岡大(九州大学大学院) 「日本語諸方言におけるラ行五段化の方言間比較と通方言的一般化 ―語幹末母音・語幹モーラ数・接辞の観点から―」
  • 14:40–15:00 チンガイリャン(東京外国語大学) 「現代口語ビルマ語における-tà/-hmà節について ―-tà/-hmà節と後続する節の意味関係―」
  • 15:05–15:25 川畑祐貴(京都大学大学院) 「基準時直前の事態であることを表す朝鮮語の時間副詞について」
  • 15:30–15:50 葉晨傑(京都大学大学院) 「韓国語における派生と屈折について: 形容詞副詞化接辞「-i」を中心に」
  • 15:55–16:00 全員 総括

【開催延期】
 フィールド言語学ワークショップ「春のフィールド言語学フェスタ」

  • 【ワークショップの開催が延期になりました。】
  • 開催日時:
    2020年2月26日(水)14:00–17:00,2月27日(木)~2月28日(金)10:30–16:00
  • 場所:AA研マルチメディア会議室(304室)
  • 主催:基幹研究「多言語・多文化共生に向けた循環型の言語研究体制の構築 (LingDy3)」
  • 2月26日 公開講演「辞書編纂の様々な試み」【公開・申込不要】

    14:00-14:10
    趣旨説明
    14:10-15:00 Izumi HOSHI (ILCAA)
    “Building a Thesaurus of Cultural Vocabulary Collaboratively: In Case of a Dictionary of Tibetan Pastoralism”
    15:10-16:00 Alexander Coupe (Nanyang Technological University)
    “On creating dictionaries for unwritten languages: fieldwork methodologies for community-based dictionary workshops”
    16:10-17:00 David Moeljadi (Palacký University Olomouc)
    “Building and Developing the Kamus Besar Bahasa Indonesia (KBBI) Indonesian Dictionary Database”

    2月27日 言語ドキュメンテーションに関するワークショップ【公開・要申込】

    10:30-11:15 塩原朝子 (AA研所員)
    「言語ドキュメンテーションの理念と実際」(講義)
    11:15-12:00 児倉徳和 (AA研所員)
    「よりよいドキュメンテーションのための録音」(講義と実習)
    13:00-14:30 児倉徳和 (AA研所員)
    「データマネージメントの手法」(講義と実習)
    14:45-16:00 塩原朝子 (AA研所員)
    「データアノテーションソフトELANの使い方」(講義と実習)

    2月28日午前 研究を見せる方法【公開・要申込】

    10:30–11:00 青井隼人(AA研特任研究員,国立国語研究所)
    「スライドデザイン,その前に問いかけたい3つのこと」
    11:00–12:30 大槻知世(AA研特任研究員)
    「デザインの工夫:効果的に伝えるために」

    2月28日午後 春のインターゼミ【非公開】

    #参加者募集は行いません。
  • 使用言語:英語(2/26),日本語(2/27~2/28)
  • 参加費:無料
  • ※2日目(全日),3日目(午前)の受講には申し込みが必要です。
    こちらの募集要項(617KB)をご確認ください。

フィールド言語学ワークショップ(特別篇)

  • 開催日時:2016年3月24日(木)10:00~18:00
  • 場所:AA研マルチメディア会議室(304室)
  • 1. 10:00-12:00 招待講演その1
  • 木本幸憲(京都大学)
    「言語ドキュメンテーションにおけるELANの役割とその実際」
    菅沼健太郎(九州大学大学院/日本学術振興会)
    「現代ウイグル語の音韻論:固有語借用語間の音韻論的差異についての研究」
  • 2. 13:20-14:20 特任研究員・研究機関研究員講演
  • 梅谷博之(AA研特任研究員)
    「「クリティック」と「付属語」は何が違う?」
    海老原志穂(AA研研究機関研究員)
    「チベット牧畜地域でのフィールドワーク」
  • 3. 14:30-15:30 ライトニングトーク
  • 大西秀幸(東京外国語大学大学院生)
    岡本進(東京外国語大学大学院生)
    倉部慶太(東京外国語大学/日本学術振興会)
    平田秀(AA研特任研究員)
    山田洋平(東京外国語大学/日本学術振興会)
  • 4. 16:00-18:00 招待講演その2
  • 蝦名大助(神戸山手大学)
    「ケチュア語とアイマラ語の言語接触」
    桐生和幸(美作大学)
    「メチェ語の概要とメチェ語辞書の作成とその活用―データ処理の方法と活用」
  • 使用言語:日本語
  • 参加費:無料
  • 事前申し込み:不要

フィールド言語学,基礎知識のレベルアップのための勉強会

AA研ではこれまでに開催されたワークショップのアフターフォロー,或いは今後開催される予定のワークショップへの準備として,言語データの管理・整備・加工・変換に関する基礎知識のレベルアップを目指す勉強会(初心者向け勉強会)を月1,2回のペースで行ないます。

第3回勉強会のお知らせ

  1. 開催日時:2011年5月13日(金)16:00~17:30
  2. 場所:AA研マルチメディア会議室(304室)
  3. 開催講師:澤田英夫(AA研所員),長崎郁(AA研特任研究員)
  4. 内容:
    AA研では先に開催されたToolboxワークショップ(2010年7月11日開催),ElANワークショップ(2010年7月19日開催),Perlワークショップ(2010年12月4日開催),およびDocumentary Linguisitcs ワークショップ(2010年2月2日~5日,2011年2月19日~24日開催)のフォローアップのため,また,言語データの管理・整備・加工・変換の基礎を学ぶための勉強会(初心者向け勉強会)を行なっています。
    第3回目の勉強会では,スプレッドシートを使った語彙表の作成とCSVファイルをとりあげます。スプレッドシートとは,表計算ソフト(MSエクセルやOpenOfficeカルク)で用いられる行と列からなる表のことです。語彙表といった言語データ,言語データに対するさまざまなメタデータは,スプレッドシートを使って作成すると視覚的にも,作成後のデータの利用にも便利です。スプレッドシートにより作成したデータを公開・配布する際にしばしば利用されるのが,CSV形式(あるいはTSV形式)と呼ばれるファイル形式です。他のソフトウェアでデータを扱うためには,この形式について知っておくことも非常に有益です。今回の勉強会では,スプレッドシートによる語彙表の作成,csvファイルへのエクスポート,csvファイルから他形式ファイル(Toolbox形式など)への変換までを実施で学びます。
    ※ 参加者は各自ノートパソコンを持ってきてください。
    ※ 受講希望者は,受講申込みが必要ですのでこちらをご覧ください。
     (応募締切:2011年3月21日(月))
    ※開催を見合わせていた催しです。参加者は3月に申込のあった方のみとさせていただきます。
    報告書: (70KB)

第2回勉強会のお知らせ

  1. 開催日時:2010年10月7日(木)16:30~18:00
  2. 場所:AA研マルチメディアセミナー室(306室)
  3. 開催講師:澤田英夫(AA研所員),長崎郁(AA研特任研究員)
  4. 内容:
    第2回目の勉強会では,正規表現をとりあげます。
    正規表現とは,文字列のパターンを表現するための表記法のことです。
    正規表現を用いれば,例えば,エディターでの文字列検索・置換が格段に 便利なものになるはずです。今回は,この正規表現の「はじめの一歩」を, 具体的な事例と練習問題によって学んでゆく予定です。
    受講希望者は,受講申込みが必要ですのでこちらをご覧ください。
    (応募締切:2010年9月27日(月))
    報告書: (75KB)

第1回勉強会のお知らせ

  1. 開催日時:2010年7月30日(金)16:30~18:00
  2. 開催場所:AA研セミナー室(301室)
  3. 講師:澤田英夫(AA研所員),長崎郁(AA研特任研究員)
  4. 内容:
    (1) テキストエディタを使ってみよう
    (2) IPAの表示のためのフォント(ユニコードフォント)
    (3) Toolboxの利用に関する個別コンサルティング
    ※受講希望者は,受講申込みが必要ですのでこちらをご覧ください。
    (応募締切:2010年7月27日(火))
    報告書: (134KB)



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