オスマン海軍省作製地中海図


年代 1852年9月3日(ヒジュラ暦1268年ズー・アルカーダ月18日)
サイズ 98.0×186.0(cm)
縮尺
言語 オスマン語
作製者
概要 地中海全域の海港の名称をオスマン語で表記した地図(一部破損あり)/個人蔵

右から左に、上から下への順番で、エジプトのロゼッタ周辺、カンディア(クレタ島北側中央部)、リビアのトリポリ、チュニス、アレキサンドリア、ボムバー(リビア東部)、ハーニア(クレタ島北側西部)、マルタ島とゴゾ島、コルフ島、マルタ島のバレッタ、トリエステ、シチリア島東端、パレルモ、エルベ島、ナポリ、リヴォルノ、ジェノヴァ、ボナ(現チュニジアのアンナバ)、ベジャイヤ、コルシカ島とサルデーニャ島の海峡部、マルセイユ、アルジェ、オラン、ジブラルタル海峡、バルセロナ、マラガ、タラゴナ、カルタヘナ、アリカンテ、ジブラルタル、タンジールの詳細図が枠付きで挿入されている。 これら詳細図の縮尺はそれぞれ異なり、マイルにより各図に示されている。本図は、16世紀以来のヨーロッパの地中海図の表現法を踏襲しながらも、各所に挿入された詳細図の対象地域の分布から、オスマン帝国の地中海への関心がうかがえるものとなっている。

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