オスマン帝国軍作製イラク地図


年代 1847/48年(ヒジュラ暦1264年)
サイズ 137.0×60.0(cm)
縮尺
言語 オスマン語
作製者
概要 オスマン帝国軍が実地調査をもとに作成したイラク南部の地図(一部破損あり)/個人蔵

左上部の説明文:
「オスマン軍将軍ラーギブ・アーガーの特命を受けてバグダード方面に向かった一団のうち、国防省幹部のアリー・ベイ大佐によりバスラ湾からバグダードにかけて作製された地図をオスマン陸軍工科院にて印刷したもの。ヒジュラ暦1264年(1847/48年)。」

中央部を上から下に流れる二本の川のうち、左側がユーフラテス川、右側がチグリス川。右上部にバグダード、二つの川が合流した地点から少し下がったところにバスラがある。左上部に描かれたナジャフ湖と左下部の大きな湖の中間あたり、ユーフラテス川の近くにサマーワの町も見える。遊牧民名も記されている。中央部に3カ所と河口部にいくつか見える直線で囲まれた斜線部は水田。イラク南部の湿地帯の状況を知るうえでも貴重な地図であるといえよう。

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