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小倉 智史

助教,博士(文学)

東京外国語大学
アジア・アフリカ言語文化研究所
〒183-8534 東京都府中市朝日町 3-11-1

Email: ogura[at]aa.tufs.ac.jp

個人ウェブサイト: http://www.aa.tufs.ac.jp/~ogura/top.html

研究テーマ:南アジア地域研究・歴史学


カシミール地方の歴史や,中世・近世南アジアにおけるムスリムと非ムスリムの文化接触について研究しています。

南アジア西北端の山岳地帯でありカシミール地方では,14世紀前半にムスリム王朝が成立します。当時の南アジアはペルシア語文化圏に含まれており,デリー・スルターン朝や他の地方王朝では歴史書がペルシア語で編まれましたが,カシミールは例外で,王朝の歴史はヒンドゥー教徒の学者たちによって,サンスクリットで編纂されました。16世紀末にカシミールがムガル帝国に併合されると,このサンスクリットの歴史書は当時の皇帝アクバルに献呈され,ペルシア語に翻訳されました。このペルシア語訳は当時の数多くの史家が参照し,カシミール史の情報源として活用するところとなります。
私は,『ラージャタランギニー』と呼ばれるカシミールのサンスクリット歴史書やそのペルシア語訳,更に当時のスーフィーたちの伝記や碑文,貨幣などを用いて,カシミール地方のイスラーム化,ムスリム・非ムスリムの自己認識・他者認識,サンスクリット文献に由来する歴史情報の伝承過程などについて研究してきました。これらの研究を通じて,「インドのイスラーム化」「イスラームのインド化」という2つの大きなテーゼの実相に迫ることができると考えています。

最近取りくんでいること

これまではサンスクリット史書とそのペルシア語訳の比較分析を行ってきましたが,最近は思想文献や物語文献などにも範囲を広げて,サンスクリット原典に登場する政治概念・科学概念・宗教概念などがどのように翻訳されたのか,そのストラテジーの分析に取り組んでいます。


研究プロジェクト:


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