Training大学院・ポストドクター

大学院・ポストドクター

従来型の大学院教育を越えた個別研究・共同研究の実践的トレーニングの積むための指導,機会提供をおこなっています。

大学院教育

AA研は言語学・人類学・歴史学の各分野に多くのスタッフを擁しています。専任教員のうち助教を除いた教授・准教授全員が,東京外国語大学大学院総合国際学研究科における教育活動に参画しています。

主としてアジア・アフリカ地域を研究対象とした,言語学,人類学,歴史学などを専門分野とする博士後期課程の学生を受け入れ,指導を行なっています。さらに,博士前期課程の教育活動にも一部教員が参面しています。AA研に所属する教員を主任指導教員とする大学院生は現在は少数ですが,人類学・歴史学の合同ゼミをはじめとした特色ある手厚い指導を行なっています。AA研が展開している各種セミナーへの参加を通じて,同分野の他大学の大学院生との交流ができる点も大きな特徴といえます。

博士後期課程におけるAA研教員の指導体制について

AA研の教員を主任指導教員とする博士後期課程では,一部合同ゼミの体制をとっています。人類学・歴史学ぜミでは毎週1回合同ゼミが開かれ,担当教員・学生の全員参加のもと活発に議論する場として論文指導に活かされています。

学位取得者

本学大学院で,AA研教員を主任指導教員とした博士の学位取得者です。

学位取得者名担当所員学位論文題目授与日
平田 晶子西井 凉子ラオス中部ラオ・トゥンのラム歌唱の民族誌:グローバル状況下にみる五感統合とデジタル化をめぐる身体感覚の現在2021-03-10
南波 聖太郎 栗原 浩英ラオスにおける社会主義と中立主義の相克 デタント期社会主義陣営の最辺境における解放区の多元的転回(1945-1975)2020-10-14
麻生 玲子中山 俊秀南琉球八重山語波照間方言の文法2020-02-12
佐久間 寛 真島 一郎21世紀転換期ニジェール西部農村地帯ソンガイ系社会における行政村の分裂・創設過程をめぐる民族誌的研究2013-01-23
HOURANI, Guita Georges黒木 英充“Does Naturalization Matter?”: Socioeconomic Mobility and Political Participation of the Kurds in Lebanon2013-01-23
吉松 久美子西井 凉子フロンティアの終焉 ― 移動するカレン族の民族誌2012-12-12
久志本 裕子宮崎 恒二変容するイスラームの学びの文化  ― マレーシア・ムスリム社会に関する文化人類学的考察2012-06-27
孟達来(ムンフダライ)芝野 耕司『元朝秘史』モンゴル語漢字音訳方式の研究2010-07-21
CHAI, Elena Gregoria Chin Fern三尾 裕子Brides Are Still Brides as They Were? Marriage Rituals and Women in a Hakka Community in Sarawak, Malaysia2010-07-21
塩谷 もも宮崎 恒二ジャワにおける共同体と儀礼:女性の役割と儀礼変化を中心に2010-05-19
高村 加珠恵三尾 裕子日常的越境空間の認知地図:タイ・マレーシア国境東部の華人社会の考察から2010-01-20
山田 重周小川 了バサリ社会の仮面 ―仮面及びその語り口の変化に関する民族誌的研究―2008-02-20
林 虹瑛梶 茂樹台湾閩南語音韻研究 ―梧棲鎮閩南語を中心に2007-06-27
檜垣 まり梶 茂樹タンザニア,ダルエスサラームにおけるスワヒリ歌謡,ターラブの誕生と変容2007-06-27
桾沢 英雄根本 敬ゴトン・ロヨン思想 ーインドネシア・ナショナリズムの思想としてー2007-02-21
神谷 俊郎梶 茂樹バツァ語の記述研究 ーその音声,音韻,文法ー2006-09-20
古閑 恭子梶 茂樹アカン語アシャンティ方言の研究 ー特に音韻を中心としてー2006-07-26
結城 佐織梶 茂樹満州語文語における形態と音韻について ー『満文金瓶梅』を中心にー2006-07-26
阿部 優子梶 茂樹ベンデ語(バントゥF,12,タンザニア)の記述研究 ー音韻論,形態論を中心にー2006-02-08
李 敬淑加賀谷 良平発話速度と促音の生成に関する音響音声学的研究2006-02-08
KARI, Ethelbert Emmanuel梶 茂樹Clitics in Degema: A Meeting Point of Phonology, Morphology and Syntax.2003-03-26
黒澤 直道クリスチャン・ダニエルス中国少数民族口頭伝承の研究ーナシ(納西)語音声言語の検討による「トンバ(東巴)文化」の再検討ー2003-03-26
菅原 由美宮崎 恒二19世紀中部ジャワ宗教運動研究 ーアフマッド・リファイ運動をめぐる言説ー2002-07-24
鄧 応文クリスチャン・ダニエルス1990年代における中越経済関係 ー国境貿易を中心にしてー2002-03-26
高久 由美中島 幹起漢字形成史研究ー先秦時代の漢字体系における「説文留文」の位置付けー2002-03-26
禅野 美帆宮崎 恒二村落と都市の紐帯 ーメキシコ,オアハカ州サン・マルティン村のカルゴ・システム2002-12-18
小坂 隆一新谷 忠彦A Descriptive Study of the Lachi Language ーSyntactic Description, Historical Reconstruction and Genetic Relationー2000-06-21
米田 信子梶 茂樹マテンゴ語の記述研究(バンツー系,タンザニア) ー動詞構造を中心にー2000-03-24
榮谷 温子中野 暁雄アラビア語における限定・非限定の意味と機能1999-03-26
SOYSUDA, Naranong新谷 忠彦日本語の終助詞「よ」・「ね」・「よね」について ー日本語教育の視点からー1998-04-22
吉枝 聡子上岡 弘二現代ペルシア語の敬語行動に関する社会言語学的研究 ーテヘランの場合ー1998-03-26
鈴木 貴久子家島 彦一マムルーク朝時代の料理書『日常食物誌』を中心とするアラブ・イスラーム世界の食生活研究1996-03-25
JOSE, Ricard T.池端 雪浦Food Administration in the Philippines during the Shortage and Occupation, 1942-1945: Focusing on the Rice Countermeasures1995-03-24

日本学術振興会特別研究員

AA研では,次世代研究者養成の一環として,「日本学術振興会特別研究員」を受け入れています。
特別研究員制度については[日本学術振興会特別研究員]をご覧ください。

2024年度日本学術振興会特別研究員

氏名資格受入教員受入期間(年度)
Good, PeterPD近藤 信彰2023–2025
末森 晴賀PD高松 洋一2023–2025
冨岡 裕PD中山 俊秀2023–2025
水上 遼PD近藤 信彰2023–2025
辻 大地PD後藤 絵美2023–2025
占部 由子PD山越 康裕2022–2024
岩崎 加奈絵PD塩原 朝子2021–2023
横山 晶子PD中山 俊秀2020–2023

日本学術振興会外国人特別研究員

氏名資格受入教員受入期間(年度)
BEAUDOUIN MATHIEU一般荒川 慎太郎2023.09–2026.03

ジュニア・フェロー制度

AA研では若手研究者養成事業の一環として,ジュニア・フェロー制度を設けています。AA研所員の推薦にもとづき,博士課程単位修得退学以上の若手研究者をジュニア・フェローとして受け入れています。

ジュニア・フェローの任期は原則として1年で,受け入れを担当する所員の支援のもと,研究所の共同研究活動に参画します。申請期間は原則年1回で,毎年12月中旬から1月下旬としています。詳細は所員にご相談ください。

ジュニア・フェローの紹介

詳細は[スタッフ:ジュニア・フェロー]をご覧ください。