Organization情報資源利用研究センター(IRC)

情報資源利用研究センター(IRC)

情報資源利用研究センター(略称:IRC)は,アジア・アフリカの言語文化に関する情報資源の蓄積・加工・公開と,それを活用した共同研究手法の開発,国際学術交流の推進をするAA研の附置センターです。例えば,さまざまな資料のデジタル化やデータベース化を支援や公開,またその方法論の開発を行っています。

スタッフ(2025年度)

山越 康裕(センター長),荒川 慎太郎(副センター長),小倉 智史(副センター長),安達 真弓植田 尚樹緒方 しらべ河合 文澤田 英夫髙松 洋一早田 清冷(特任研究員)

活動内容

IRCは,研究資料・共同研究成果の利活用の促進に向けた以下のような活動をおこなっています。

1. アジア・アフリカの言語文化に関する資料および共同研究成果のデジタル化と公開

AA研が所蔵・収集しているアジア・アフリカの言語データ,言語文化に関する多様な資料(パンフレット,ポスター,フィルム,8ミリ,ビデオ,録音テープ等)や,AA研におけるさまざまな共同研究の成果を電子辞書やデータベースなどのデジタル研究リソースに加工しオンラインで公開する。また,外部研究者の所有するさまざまな言語文化資料のデジタルリソース化とオンライン公開を支援する。

2.国際的共同研究の展開

1.で述べたようなデジタル研究リソースの構築と公開を国際的に展開し,それに対する研究支援,国際的共同研究の効率化と内容の充実を図る。

3.コンテンツ蓄積・交換に関する基礎理論の整備母体

通時的文字論を考慮した文字コード(符号化文字集合)論,多言語処理論,多表記系(multi-script)の照合(collation)・整形・組版基礎理論 等の分野の理論化。多表記系混在での入力方式,整形・組版結果の交換プロトコル等における仕様の洗練。画像・動画・音声抽象検索などのマルチメディア系での入力方式とインタフェースの整備。

上記の活動方針に基づいて展開している多様な活動の成果には,たとえば,電子辞書(日本語−英語−マラヤーラム語辞書,カンナダ語−英語−日本語辞書など),言語文化の多面的統合データベース(北東ユーラシア,チベットなど),画像・映像資料のデータベース(オスマン古地図,アジア・アフリカ映像アーカイブなど)があり,それらの多くがオンライン研究資源として一般公開され,利用できるようになっています。

本研究所がおこなっている「言語研修」の教材開発の一部も本センターにておこなっています。
この他,本センターでは,これらの活動の一環として「IRCワークショップ」を開催し,活動の報告および共同研究の発展をおこなっています。

設置目的

本センターは,アジア・アフリカの言語文化に関する情報資源の蓄積・加工・公開と,それを活用した共同研究手法の開発,国際学術交流の推進を目的として,1997(平成9)年度に文部省令により設置されました。2009(平成21)年度からは,さらなる研究資源構築,ならびにその共同利用に向けた国内外の研究者との連携体制を強化することを目指して,活動を展開してい ます。

歴代センター長

山越 康裕

2025(令和7)年度~現在

渡辺 己

2023(令和5)年度~2024(令和6)年度

髙松 洋一

2021(令和3)~2022(令和4)年度

渡辺 己

2019(平成31/令和元)~2020(令和2)年度

星 泉

2017(平成29)~2018(平成30)年度

中山 俊秀

2013(平成25)~2016(平成28)年度

永原 陽子

2011(平成23)~2012(平成24)年度

三尾 裕子

2009(平成21)~2010(平成22)年度

栗原 浩英

2007(平成19)~2008(平成20)年度

峰岸 真琴

2004(平成16)~2006(平成18)年度

内堀 基光

2003(平成15)年度

町田 和彦

1999(平成11)~2002(平成14)年度

池端 雪浦

1997(平成9)~1998(平成10)年度

規程

関連イベント情報