海外学術調査フォーラム

2002(平成14)年度 研究連絡会

 平成14年6月11日(火)、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(AA研)において開催された。AA研は本年の2月に、創立(1964年)以来の所在地であった北区西ヶ原のキャンパスを離れ、既に学部・大学院が移ってきている府中市朝日町に移転したが、今回の「研究連絡会」は新しい研究所棟で行われる最初のものとなった。

 この「研究連絡会」は、科学研究費補助金基盤研究(海外学術調査)により派遣される予定の調査隊の隊長を主な参加者とし、研究調査の経験者を「情報提供者」として依頼して、地域に関する種々な問題をめぐる情報交換を行い、それを通して科学研究費による研究調査の円滑化をはかることが趣旨である。

 今回は例年通り全体会と分科会に分けて行った。全体会では、科研費基盤研究(海外学術調査)の所掌機関である日本学術振興会の担当の方をお招きし、科学研究費の執行に関しての説明をお願いし、ついで、参加者をまじえての質疑応答を行なった。

 分科会では、世界を6つに大区分して、今年度それぞれの地域に研究調査にでかける海外学術調査の各研究組織の代表者(代理も含む)に集まって頂き、関係地域ごとに調査実施にかかわる問題点を中心に討議を進めた。

分科会
I 太平洋・東南アジア分科会 【報告
Ⅱ 東アジア分科会 【報告
Ⅲ 南・西・中央アジア・北アフリカ分科会
Ⅳ 北ユーラシア・極地(ヨーロッパ諸国を含む)分科会 【報告
Ⅴ アフリカ分科会 【報告
Ⅵ アメリカ大陸分科会
講演会

『地域紛争・政治的暴力と国際環境』

「地域紛争」にすりかわる対立-南西アジアの情勢から
 (大阪外国語大学外国語学部 山根 聡)

「暴力」現象から見た現代のラテンアメリカ地域の特徴
 (東京大学大学院総合文化研究科 恒川 恵一)

地域紛争はどこまで「地域的」か-北東・東アフリカの事例から
 (大阪大学大学院人間科学研究科 栗本 英世)

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