椎野 若菜しいの わかな

職位, 学位

教授, 博士（社会人類学）

研究キーワード

東アフリカ民族誌; 家族親族; ジェンダー・セクシュアリティ

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wakanatokyo[at]gmail.com

現代アフリカ社会のジェンダー・セクシュアリティ、家族、女性たちのライフコース選択

アフリカには一夫多妻、幽霊婚、女性婚、レヴィレートといった多様な、フレクシビリティにも富んだ結婚形態があるという民族誌に魅せられ、アフリカを調査地にしました。そして偶然に、東アフリカ・ケニア西部の村落で夫を亡くした女性（寡婦）とその子どもたちとともに暮らすことになり、その女性が母として、女として、またその子どもたちがどう生きていくのか、1990年後半より30年近くかけてみてきました。社会-文化人類学でいう、民族誌的調査による、セクシュアリティ、ジェンダー、家族・親族という分野での研究です。世界的にもジェンダー・セクシュアリティ、結婚についての考え方、また生殖技術なども大きく発展・変化した時期でもありました。その後、私自身も出産や子育てというライフイベントを経験つしつ、調査者としてのフィールドにおけるポジショナリティの変化を感じながら、フィールドの「キョウダイ」や友人たちとその子どもたちとのかかわりのなかで、アフリカと日本という父系的社会のシステムにおける女性の処遇、ライフコース選択の状況をみています。そして、現地の人びと、研究者とともに、アフリカ社会を考えたいと活動しています。