本間 流星ほんま りゅうせい

- 職位, 学位
- 特任研究員; JSPS特別研究員
- 研究キーワード
- スーフィズム; 南アジア地域研究
- rhomma1545[at]aa.tufs.ac.jp
南アジアのイスラーム思想をスーフィズムに着目して研究しています
南アジアのイスラーム化を大いに促進したと言われるスーフィズムの潮流を,同地域で書かれた思想文献の読解を通じて研究してきました。特に関心を持っているのは,13世紀アンダルスの神秘家イブン・アラビー(1240年没)に淵源する「存在一性論」という思想が,南アジア固有の宗教的・社会的文脈の中でどのように受容・解釈されたのかという点です。現実世界を真実在(アッラー)の顕れとして捉える存在一性論の世界観は,例えばムガル朝期では,インド土着の宗教・哲学伝統との知的交流を通じて混淆的な思想を醸成しました。一方,その後のイギリス植民地期では,イスラーム復興の潮流が顕在化する中で,存在一性論とシャリーアの調和を重視する改革主義的な解釈が主流を占めました。このように私の研究では,存在一性論という哲学的・思弁的スーフィズムの思想的影響という観点から,南アジア・イスラームの知的言説の解明に寄与することを目指しています。