今月の一枚 2019年12月:物置にしまわれていた碑文
2019.12.02
こちらにはひと月に一度,AA研スタッフや共同研究員がフィールド調査の際に撮った写真を載せています。
(写真の著作権は撮影者にあります。無断・無許可でのご使用は固くお断りします。)

上ビルマのチャウッセー郡に碑文調査に訪れた時,道案内をしてくれた考古学局相談役のウィンコー氏が「碑文のうちの1本は,とあるマンダッ(臨時にしつらえる舞台)製作職人の自宅にある」と語った。庭にでもあるのかと思っていたら,家主はこれから碑文を出してくると言う。なんと,碑文はその家の物置にしまい込まれていたのだ。コロを使って3人がかりで運び出された碑文は15世紀のもので,私はそれを真上から撮影した。裏側に文字が彫られていなくて本当によかった。撮影後,碑文は再び物置に戻された。
2018年12月22日
ミャンマー マンダレー地方域チャウッセー郡
澤田 英夫 撮影