News

今月の一枚 2022年12月:クアラ・ルンプール

2022.12.01

こちらにはひと月に一度,AA研スタッフや共同研究員がフィールド調査の際に撮った写真を載せています。
(写真の著作権は撮影者にあります。無断・無許可でのご使用は固くお断りします。)

写真に写っているのはクアラ・ルンプール,マレーシアの首都名の由来となった場所だ。「クアラ」はマレー語で「川の合流点」,「ルンプール」は「泥」を意味し,ゴンバ川とクラン川がここの場所で合流する。
合流点に建つのはマスジット・ジャメの名で知られるイスラーム礼拝堂である。イギリス統治時代の1909年につくられ,当時は大規模なモスクとして地域の人々の祈りの場であった。しかし1世紀を経たいま,白いモスクの背後に高層ビルが建ち並ぶ。とくに近年マレーシア各地でこうした光景を目にするようになり,この国の急速な発展を改めて感じている。

2022年9月3日
クアラ・ルンプール
河合 文 撮影