角田 哲朗すみだ てつろう

- 職位, 学位
- 特任研究員; JSPS特別研究員
- 研究キーワード
- イラン史; 神秘主義思想; メシア主義
- t.sumida-1394[at]aa.tufs.ac.jp
ペルシア語圏の神秘主義的メシア運動
14〜16世紀のペルシア語圏においては、メシアを自称する聖者たちが断続的に出現し、世俗権力樹立に励みました。方や、王朝君主もそうした潮流を利用し、自らを聖者と位置づけ、メシア的要素を自身の王権に附加しようと試みたと考えられています。当該時代は、聖典・オカルト科学・神秘主義などを共通の思想資源に、聖者が君主に、君主が聖者にならんと相争った時代だったと見立てることができます。
私の研究対象は、前者のメシア的聖者たちであり、ペルシア語・オスマン語・アラビア語で記された彼らの教義書です。研究目的は、それらの晦渋な記述の中から、当該の神秘家がメシアを自称するために、あるいは、その弟子が師をメシアと認定するために構築した論理を抽出し、ポスト・モンゴル期の権威のあり方を再考することにあります。これと関連して、当時の知的エリートの関心事であった数秘術や夢解釈などのオカルト科学の展開と利用に関しても関心を持っています。