浜中 沙椰はまなか さや

- 職位, 学位
- 特任研究員; JSPS特別研究員
- 研究キーワード
- 西夏; 西夏仏教; 西夏文文献; チベット仏教; モンゴル時代
- sy-hamanaka[at]aa.tufs.ac.jp
西夏文仏教文献から、ユーラシア東方の仏教世界を読み解く
私は、西夏の仏教史と、その仏教信仰がいかにモンゴル時代に影響を及ぼしたのかという点に関心をもち研究しています。西夏は11~13世紀に現在の中国・寧夏回族自治区を中心に栄えた国で、仏教が厚く信仰されました。西夏はその領域において漢伝仏教・チベット仏教に接し、それらを取り入れて西夏語へと翻訳することで、ユーラシア東方の「仏教の結節点」として機能しました。そのため、西夏文字で記された仏教経典は、西夏がモンゴル帝国に滅ぼされた後も、モンゴル人皇帝のもとで印刷され続けました。
近年の西夏研究は、西夏文字で記された出土文献を用いて行われています。これらの出土文献の大半は仏教経典ですが、仏典は西夏の歴史研究に活用されてきていません。
私は、こうした西夏文仏典を、西夏の人々が仏教を通してユーラシア東方の仏教圏のなかで自らをどのように位置づけていたのかを読み解く「歴史史料」として用い、西夏における仏教の様相や、チベット仏教およびモンゴル時代の仏教信仰との繋がりを明らかにしたいと考えています。