賀川 恵理香かがわ えりか

- 職位, 学位
- 特任研究員; JSPS特別研究員
- 研究キーワード
- 南アジア地域研究; パキスタン; パルダ; ムスリム女性; ヴェール
- kagawa_erika[at]aa.tufs.ac.jp
現代パキスタン社会に生きる女性たちの「パルダ」をめぐる経験を記述
私は、南アジアのジェンダー規範であるパルダが、現代パキスタンに生きる女性たちによってどのように解釈され、実践されているのかに関心を持って研究を続けてきました。パルダとは、先行研究によると、インド、パキスタン、バングラデシュを中心とした南アジア地域に広く存在する女性隔離の規範であり、男女が居住空間を分離すること、あるいは女性が衣類で身体を覆うことによって実践されます。これまでパルダは、女性の健康、就学、就業などあらゆる面で悪影響を与えるとして批判の対象となってきましたが、実際にはその実践の方法や捉え方には大きな多様性が存在します。私は、パキスタン・パンジャーブ州の都市部および農村部を研究対象地域に設定したうえで、イスラーム、キリスト教、ヒンドゥー、スィクといった信仰に応じたパルダ実践の違いや、世代間における変遷に着目して研究を行っています。こうした調査を通じて、パルダを重要な価値として生きる女性たちの日常的な経験や、それに根差した生のあり方を記述することを目指しています。