守田 まどかもりた まどか

- 職位, 学位
- 特任研究員
- 研究キーワード
- オスマン帝国; 都市社会史
- mmorita[at]aa.tufs.ac.jp
宗教・民族・社会的に多様な住民を内包したオスマン帝都イスタンブルを研究しています
宗教・民族・社会的に多様な住民を内包したオスマン帝都イスタンブルにおいて,人々は日常的にどのように繋がり,また,様々な政治的・社会的情勢の下で人々の繋がり方は歴史的にどのように変遷したのだろうか。この問いに対する鍵として,宗教・宗派別に形成された住民共同体であり,都市行政の末端組織として機能したと理解されている街区(マハッレ)に注目してきました。長期にわたる現地イスタンブル滞在中に収集したオスマン文書史料の分析から,しばしばその歴史性が等閑視される街区の共同性や社会的役割・行政的機能について研究しています。帝国統治が社会集団の媒介を前提としていた前近代において,街区は統治基盤を支える重要な要素であり,街区のあり方を歴史的に考察することは,オスマン帝国の統治構造や国家・社会関係についての理解の深化につながると考えています。