今月の一枚 2012年1月:門出
2012.01.01
こちらにはひと月に一度,AA研スタッフや共同研究員がフィールド調査の際に撮った写真を載せています。
(写真の著作権は撮影者にあります。無断・無許可でのご使用は固くお断りします。)

天をめぐる太陽を見て,人はときに希望を見出し,活力を得ることができる。
どんなに気の晴れないときにも必ずやってくる日の出は,イースター(キリスト教の復活祭)でも祝われる「復活」の象徴といえる。
沈む夕陽もまた,新たな一日の始まりだ。ユダヤ教やイスラーム教は,日没を起点とする。
西の空を赤く染める太陽が一日の終わりを告げて,夜の帳とともに翌日の一幕へと移るからか。
地中海を臨む海辺では,新しい門出を迎えるカップルが沈む夕陽を見つめていた。
2011年12月
カイザリアで見た地中海の日没
錦田愛子 撮影