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今月の一枚 2019年10月:ラプツェの再建

2019.10.01

こちらにはひと月に一度,AA研スタッフや共同研究員がフィールド調査の際に撮った写真を載せています。
(写真の著作権は撮影者にあります。無断・無許可でのご使用は固くお断りします。)

チベット牧畜民の一日は土地神への祈りに始まり,土地神への祈りに終わる。土地神たちは山頂の社に住むといわれる。その社が「ラプツェ(ラツェ)」である。撮影者も参加しているAA研の共同利用・共同研究課題の成果として編纂している『チベット牧畜文化辞典』に関する調査をしていた時,落雷で数年前に焼失したラプツェ再建の現場に立ち会うことができた。ラプツェには男性しか近づくことは許されない。男たちは,旗をつけた長い柱のような「矢」をそれぞれ持ち寄り山に立てていく。矢が立てられた後の頂は鮮やかに彩られた。

『チベット牧畜文化辞典』
https://nomadic.aa-ken.jp/search/

2019年8月3日
中国,青海省,ツェコ県
海老原 志穂 撮影