田井 みのりたい みのり

職位, 学位

研究機関研究員

研究キーワード

音楽; 儀礼; 葬儀; 文化人類学

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taiminori[at]aa.tufs.ac.jp

日本や台湾の葬儀を対象に、音楽実践がいかに現代における弔いの方法になるのかを研究

近年、日本の葬儀では、音楽が多様な形で取り入れられることがあります。BGMとして音楽を流すだけでなく、遺族が故人の好きだった曲を演奏したり、またセレモニープレイヤーと呼ばれる専門の演奏家が演奏をしたりすることもあります。無宗教葬の場合には、音楽を中心的に用いて故人を送る「音楽葬」が行われる場合もあります。私は、自身もセレモニープレイヤーとして葬儀の演奏に携わりながら、そうした多様な音楽実践が、いかに故人を送るための媒体となり、また遺されたものにとって、故人への想いを確かめ、故人との関係性を新たにしていくことに寄与するのかを考察しています。音楽は、身体に響き、記憶や感情を想起させます。その目に見えない作用が弔いにおいてどのように影響しているのかを演奏者としての経験も踏まえながら明らかにすることを目指しています。