[PREV] [NEXT]
チャンズィッター王碑文 第2面
チャンズィッター王碑文 第2面 King Kyanzittha's Stone Inscription, Face 2
シュウェズィーゴン=パゴダ(ニャウンウー市郊外) Shwezigon Pagoda
仏暦1630年(AD 1086)
古期モン文字/古期モン語

バガンに現存する最も古いモン語碑文。計2柱8面にわたって書かれたテキストは、仏弟子ガヴァンパティがインドラ神に、「仏陀入滅の1630年後、賢者ヴィシュヌーがアリマッダナ(バガン)の都でシュリー=トリブワナーディティヤ=ダンマラージャ(吉祥三界太陽法王:チャンズィッター王のパーリ語名)として即位し、仏教を護持する」という仏陀の予言を伝えるという形で、王の徳を称えるという内容です。

チャンズィッター王が作らせた現存の碑文はことごとくモン語であり、ビルマ語が文字に書かれるのは西暦12世紀初頭のラージャクマール碑文を待たなければなりません。

なお、この碑文に記載された王の即位年(西暦1086年)はラージャクマール碑文の記載(西暦1084年)と食い違っています。西暦1086年はシュウェズィーゴン寺院の建立年ととらえるべきなのでしょう。

2005/1/12 岡野賢二撮影