|
平成9年6月13日 (午後1時半〜5時)
AA研大会議室
話題
1. 「ハイダ語のピッチ付与規則について」
堀 博文(静岡大学)
2. 「研究プロジェクトをはじめるに当たって」
梶 茂樹(AA研所員)
終了後に、梶幹事がまたもや声涙ともにくだりっぱなしの大演説を皆さんに送り届けました。ここに再録しておきます。おひまな向きは、クリックしてください。
なお、この演説には、「ルパンW世」のフジ子ちゃんや、幼虫時代の「モスラ」の声(?)の吹き替えなどで世界的に有名な声優、久住真由さんの声で録音されたヴァージョンもあります。
「オウム(鸚鵡)が出陣のときにはなった激励のことばみたいだ」なんて言う人もいますが、けっしてそんなことはありません。
声調に関する第2回目の研究会は、東アジア・東南アジア諸語の声調の発生とその展開の問題に焦点を絞って議論が行われた。これは、tonogenesisという用語を創り出したJ.Matisoffの、この問題に関する序論となっている“Tonogenesis in Southeast Asia”という論文が、まさに、L.Hyman編のConsonant types and toneという南カリフォルニア大学からの一冊に含められているように、分節素、とりわけ子音と声調の関係を追求するものであった。その出発点は、新谷氏の発表にもあるようにA.Haudricourtのベトナム語の声調の研究である。
以下にレジメを掲げるが、これは一部を除いて基本的に発表者本人の文章によるものである。 梶 茂樹
日時:1997年9月27日(土)、午後1時30分〜5時15分
1997年9月28日(日)、午前10時〜午後5時30分
場所:AA研大会議室
発表:
9月27日
1)「A.G.Haudricourtと声調の起源・分岐について」
新谷忠彦(東京外国語大学AA研)
2)「タイ語諸方言とその周辺言語の声調分岐」
宇佐美洋(新潟大学)
3)「中国語声調の起源に関する一仮説」
平山久雄(東京経済大学)
9月28日
1)「ベトナム語の声調に関する諸研究の整理」
清水政明(京都大学大学院)
2)「カレン語の声調分岐」
加藤昌彦(国立民族学博物館)
3)「ビルマ語系諸言語の声調」
薮 司郎(大阪外国語大学)
4)「Tonogenesis in Tibetan」
長野泰彦(国立民族学博物館)
5)「チベット・ビルマ系の声調に関する今後の問題点」
西 義郎(神戸市外国語大学)
日時:1997年11月15日(土)、午後1時半〜5時
場所:AA研大会議室
発表:1)「アクセントとトーン」
早田輝洋(大東文化大学)
2)「中国四川省川西地区の声調言語」
池田巧(立教大学)
前回に引き続き、アジアのトーン言語特集編でした。議論・異議続出。熱気満々の研究会となりました。
日時:1997年12月20日(土)、午後1時半から
場所:AA研セミナー室(大会議室の3つ手前の部屋)
発表:1)「クワニャマ語(ナミビア、バンツー)名詞のアクセントについて」
2)「朝鮮語諸方言のアクセント体系をめぐって--音声学的観察と音韻論的解釈の問題点--」
日時:1998年2月28日(土)、午後1時半〜5時
場所:AA研大会議室
発表:1)「日本語複合語アクセントについて」
2)「パンジャブ語の声調」
日時:1998年3月21日(土)、午後1時半〜5時
場所:AA研大会議室
発表:1)「ピッチに影響を及ぼす音声的要因」
2)「ハヤ語の声調(タンザニア、バンツー系)--夏の言語研修に向けてのテープによるデモンストレーション--」
湯川恭敏(東京大学)
福井 玲(東京大学)
窪薗晴夫(神戸大学)
岡口典雄
清水克正(名古屋学院大学)
梶 茂樹(AA研所員)