ここでは、カトマンズ盆地のネワールの人々の村落(S村)に見られる近年の変化を示すために、村の有様・生活の概況を示す若干の画像および特定の時期の儀礼(年中行事等)の写真を取り上げて対照させる。
村の有様・生活の概況として取り上げるのは、以下の側面である。
- 建物
- 服装
- 土地利用(田圃の変化)
- 家内産業
- 客土と化学肥料
- 台所事情
- 赤ん坊用テント(マツァ・カティ)
年中行事として取り上げる時期は一年の中でも儀礼がとくに集中するGula Dharma と呼ばれる一ヶ月間である。
Gula Dharmaとは、「Guの月(年によって違うがほぼ8月頃)の宗教行事」の意味であるが、村人にきくと、「Bhagvan
Buddhaの月」であるとの説明が聞かれる。具体的には、この1ヶ月間(ネワール語でgula)、毎朝、主に仏に対し礼拝が行われ、音楽が奏される。
音楽としては、少女達によるNam sangiti(仏讃仰の朗詠)、成人男子によるHari bhajan(カネ、太鼓入りの神々の讃仰歌)─カースト毎に行われる、毎夜行われるTuta(神々への讃仰歌)等々が毎日行われ、また、女性たちが、深夜、仏像巡回礼拝を行う。
このように毎日見られる儀礼と並んで、この期間には、特定の期日に行われる儀礼(年中行事)もまた少なくない。
以下に写真で対照させるのはそのうちの以下の行事である。
- Gu punhi (Janai purnima) の日に行われるByan ja
nakeguの儀礼
- 上記の翌日に行われるSa parhu (Gai jatra)の儀礼
- 同日のLakheの踊り
- 同日のPasi dan bi: gu (Sida dan)
- その翌々日のWa pi: gu (Dhan ropne)
なお、行事の説明はそれぞれの写真を提示するところで行う。 |