インド演劇論根本教典の電子データ化


Abhinava Bhaaratii project

プロジェクトの目的

インドの文学の根底には演劇があり、文学理論についての作品の最古のものはバラタに帰せられる『演劇論』(ナーティヤ・シャーストラ)である。現在のテキスト状態になったのは6世紀ころかと推測されるが、記述の簡潔さのために註釈なしでの理解が困難である。現存する最古の註釈はカシミールのシヴァ教の巨匠としても知られる西紀千年ころのアビナヴァグプタの『アビナヴァ・バーラティー』( Abhinavabhāratī)である。
インドの演劇・美学さらには彫刻の造形法などの理解にまでも重要なテキストであるこの作品の電子化・データベース化は多方面のインド研究者にとって福音となるものと思われる。
幸い、主要な校訂者(Ramakrishna Kavi Manavalli [1866-1957])の死亡年が1957年であるので著作権の問題がほぼクリアされた。
4巻1600頁以上の大部のものであるので、2年計画で入力し、データベース化し世界に向けて公開する。
2011年度: 2010年度に電子データ化した第1巻第2巻に加えて、第3巻と第4巻の電子化を終了し、全巻が電子データ化された。町田センター員による全文検索システムでも利用可能であるが、単純なテキスト形式としては以下にあげる。

プロジェクトメンバー

高島淳(AA研教授、IRC)、町田和彦(AA研)