海外学術調査フォーラム

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  • Ⅳ 北ユーラシア・中央アジア極地
  • Ⅳ 北ユーラシア・中央アジア極地

    座長岩坂 泰信(名古屋大学大学院環境学研究科教授)
    渡辺 興亞(国立極地研究所教授)
    情報提供者柴田 隆(名古屋大学大学院環境学研究科助教授)
    富樫 幸雄(独立行政法人産業技術総合研究所)

    【報告】

     参加人数は10名足らずで、これまでに比べると極めて少なかった。情報提供は、柴田隆助教授(名古屋大学大学院環境学研究科)と富樫幸雄博士(独立行政法人産業技術総合研究所)であった。柴田隆助教授からは、近年充実著しいノルウェーでの観測状況と物資の通関状況を報告してもらった。富樫幸雄博士には、ロシアで行われているさまざまな技術支援に伴なう調査に関して現状を報告してもらった。分科会参加者には特段大きな問題を抱えているものは無く、2人の報告者の話を聞いた後各自の経験を紹介しあうにとどまった。


     この地域の治安の悪さにかかる問題、健康管理かかる問題は定番であったが、今回話題にならなかった。富樫幸雄博士の指摘する、「ロシアで見られる、かつて稼動していた原発やそれに類する施設の老朽化や極端な場合には放置」がもたらすであろう問題については、参加者にこの方面での経験者が居なかったため深い議論をすることは出来なかったが、調査活動の際に留意する必要があるという点では参加者全員が認めるところであった。