海外学術調査フォーラム

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  • I 太平洋・東南アジア
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    当該分科会での話し合いのポイント

    フィールド・ワークにおける「危機管理」(特に病気に対する対策)についての話題が中心。今回は当分科会にマラリアの専門家が3人参加しており、具体的な予防策,事後策についての情報を得ることができた。また、その他の病気(デング熱、狂犬病)についても具体的な指示を得ることができた。緊急時の連絡方法などについても話し合われた。

     情報提供者(竹田)の所属先では、多数の学生がフィールドに出るようになってより問題多発。

     特にマラリアなどの病気の問題。日本の中で緊急時に対応する窓口の問題など。

     マラリアの検査薬(日本になし。インターネットでアメリカから取り寄せ)を学生に持たせるという対策をとっているチームもある。

     検査薬、予防薬等、アフリカで知られていることが、東南アジアでは知られていない。

     東南アジアにはフェイク・メディスンが多いという指摘あり。

     行く前に経験者に話を聞くなど危機管理対策を十全に行っているチームがある一方で、まったくそうした備えのない調査隊もある。

    [ヴィザ取得、調査]
    タイが自由なのに対し、ヴェトナム、インドネシアなどはヴィザの取得が難しい。現在の科研の制度では内定が遅く、夏の調査にヴィザの取得が間に合わなくなる可能性がある

    分科会での話のうち、関係者が共有すべき事柄

    中国の研究者を招聘する際、急ぐ場合は在北京日本大使館に直接電話すると、24時間でヴィザがおりる。顔を知ってることが重要。

    空港事情:中国の場合、どの空港から入国するかということが重要。広州は物品の持込みに厳しく、しばしば法外な関税が課される。

    病院事情:人口20万人以下の都市の病院は行かぬ方が賢明か。

    カウンターパートとのつきあい。中国では、日本の研究プロジェクトは潤沢な資金を有しているとみなす傾向がある。特にJICAと共同プロジェクトを行った経験のある地域などは、そのような認識が一般的。こちらにはこれしか金がないということを示し、誠実に付き合うこと。自分たちJICAはとは違うということをことわること。

    制度等の改善のために日本学術振興会(等)に要求して行くべき事柄

    海外科研でも、以前のように、場合に応じ便宜供与が出るようにしてほしい。


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