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ハンガリー語 報告

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ハンガリー語
研修期間
研修期間:2017年8月17日(木)~2017年8月30日(水)
午前9時00分 ~ 午後5時15分 (土日は休講  ただし8月26日(土)のみ文化講演を実施)

研修時間
70時間

研修会場
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所
(〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1)

講師
大島一(おおしま はじめ)東京外国語大学非常勤講師 / 同アジア・アフリカ言語文化研究所ジュニア・フェロー
1997年関西外国語大学大学院外国語学研究科修士課程修了後,政府間交換留学生としてハンガリー・ブダペストのエトヴェシュ・ロラーンド大学へ留学。
2005年一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了,博士(社会学)取得。
2002年にはワルシャワ大学東洋学研究所にて日本語専任講師として教鞭をとり,その後,諸大学・研究機関にて非常勤講師や研究員を歴任。
2012年よりアジア・アフリカ言語文化研究所研究機関研究員として研究に従事し,任期満了後,現職。
主にハンガリー周辺地域のハンガリー語方言における言語接触について研究。
秋山晋吾(あきやま しんご)一橋大学大学院社会学研究科 教授
1999年から2002年までハンガリー・デブレツェン大学に留学。2004年千葉大学大学院社会文化科学研究科博士後期課程修了,博士(文学)取得。
その後,諸大学の非常勤講師を歴任し,2010年に一橋大学大学院社会学研究科准教授として着任,2014年4月より現職。
主にハンガリー,トランシルヴァニアを中心に,東中欧の社会史を研究している
BILIK Éva(ビリック エヴァ)東京外国語大学等非常勤講師
1996年ハンガリー共和国のJANUS PANNONIUS大学理学部教養学部 理科,ドイツ語学科専修を卒業後,ドイツのバイロイト大学大学院にて生物学の教授法を専攻。
その後来日し,現在は,ドイツ文化センターや東京外国語大学,獨協大学,早稲田大学等において非常勤講師としてドイツ語を教授している。

受講料
42,000円(教材費込み)

教材
『ハンガリー語の会話と文法Hungarian Conversation and Grammar』(大島 一,ビリック・エヴァ)(3.4MB)

文化講演
  • 日時:2017年8月26日(土)10:00–15:00
  • 場所:AA研マルチメディアセミナー室(306)
  • 使用言語:日本語
  • 参加費:無料
  • 事前申し込み:不要
  • 共催:AA研,東京外国語大学社会・国際貢献情報センター
  • 講演者:神谷潤子,神谷孝(ハンガリー舞踊研究家)
    題目「ハンガリー民族舞踊」

講師報告

1. 研修の概要 詳細

研修期間:
2017年8月17日(木)~2017年8月30日(水) 午前9時00分 ~ 午後5時15分 (土日は休講  ただし8月26日(土)のみ文化講演を実施)
研修時間:
70時間
研修会場:
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所

本研修は2017年8月17日(木)から2017年8月30日(水)までの11日間,1日あたり6または7時間(前半3時間,後半3時間または4時間),合計70時間実施した。
会場は,東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所マルチメディアセミナー室(306)を利用した。

2. 講師 詳細

主任講師:
大島一(おおしま はじめ)東京外国語大学非常勤講師 / 同アジア・アフリカ言語文化研究所ジュニア・フェロー
講師:
秋山晋吾(あきやま しんご)一橋大学大学院社会学研究科教授
ネイティブ講師:
BILIK Éva(ビリック エヴァ)東京外国語大学等非常勤講師
文化講演者:
神谷孝,神谷潤子(ハンガリー舞踊研究家)

3. 教材 詳細

  • 『ハンガリー語の会話と文法Hungarian Conversation and Grammar』(大島 一,ビリック・エヴァ)

テキストは,主任講師による,これまでのハンガリー語教授の場で使った教材を元に作成されたもので,全20課からなり,(1)会話・読み物,(2)単語リスト,(3)文法解説,(4)練習問題を含む。練習問題の量は各課ともあまり多くないが,それらを元にネイティブ講師との会話練習に拡大展開させた。各課の単語リストは(1)会話・読み物に出た単語約1000語を収録している。

4. 受講生詳細 詳細

受講生は本学学部生4名,他大学学部生1名,他大学院生1名,一般社会人3名の,計9名であった(うち,男性6名,女性3名)。皆それぞれにこれまでハンガリーとの関わりからハンガリー語に興味を持ち,卒業論文等執筆や関わる仕事の上で,ハンガリー語文献を読めるようにしたいという強い動機を持っていたため,出席状況も良好であった。最終的には,他研究機関における調査実習参加で来られなくなった1名を除いた,8名が修了した。

5. 文化講演 詳細

8月26日(土):「ハンガリーの民族舞踊」
題ハンガリーの民族舞踊について,前半午前は神谷孝氏による講演・説明が行われ,そのあと皆で簡単な輪踊りを踊った。後半午後は本格的に民族舞踊の実習を体験した。初めにチャールダーシュの簡単なステップから,その後は男女のカップルダンスなど,また,チャパーシュといわれる足を叩く踊りが特徴ある男性のソロのダンスなどを学び,踊り明かした。まさに全身でもってハンガリーの民族舞踊を体験した受講生たちは,疲れはしながらも,爽快感と達成感に満ちあふれていた。

6. 授業 詳細

5日目に歴史研究家の秋山講師による授業では,ハンガリーの歴史についての読み物,すなわち,過去形が豊富に出てくるものを読むという設定目標を立てていたため,それまでの4日間で,過去形までの基礎文法(複数形,対格形,動詞現在形(不定・定活用),場所の格接尾辞,所有形)を学び終えた。授業では,主に午前中に文法の説明を行い,午後はテキストの読み物を読んだり,練習問題やその発展の会話練習を実施した。6日目以降は命令形,仮定形と進み,ひととおり,最低限の文法を学び終えた。なお,各日の最後にはネイティブ講師との自由会話テスト(その日に学んだ文法事項を使った会話)と,簡単な筆記テストを行った。
最終週の3日間は,使役形や関係代名詞など難しい文法事項を学び,新聞記事(難民問題に関するもの)や詩を読むことで習得語彙の拡充を図った。最終日は各自のテーマでハンガリー語によるプレゼンテーションを行った。受講生全員,熱心に取り組んだ結果の発表は大変興味深いものであったし,かつ,彼らもハンガリー語で発表したことで大きな自信に繋がったことと思う。

7. 研修の成果と課題 詳細

比較的短い時間ではあったが,何人かはすでに各所でハンガリー語講座を受講した経験もあり,「ハンガリー語」ということがまったくゼロからスタートするような受講生がいなかったことで,大変スムーズに授業が進んだ。反面,「話す」といったことに関しては,受講生たちは当初は難しく感じたようだが,各日最後のネイティブ講師との会話テストのおかげでかなり慣れた感じが出てきたようであった。その結実である最終日のハンガリー語プレゼンテーションは研修の一番の成果といって良いだろう。
研修中は,文化講演の民族舞踊ももちろん,他にもハンガリー・トランプをやってみたり,民謡を歌ったりと,さまざまなアクティビティを実施・体験した。ハンガリー語のみならず,幅広くハンガリー文化に触れることができ,こちらも語学習得と同じくらいに大切な成果であると言えよう。

8. おわりに 詳細

なんといっても,真面目に授業に来て学んだ受講生たちにお礼を申し上げたい。1名は他用事で時間数が足らず修了はできなかったが,修了者と劣ることなく大変真面目な受講生であり,9名全員が修了できたと言いたいところである。そして,本格的に民族舞踊を教えてくださった神谷ご夫妻に感謝すること大である。この催しのおかげで,受講生たちはハンガリーのことをますます好きになったことであろう。そして,ネイティブ講師のビリック先生と秋山先生には期間中はもちろんのこと,実施計画の段階から大変お世話になった。この場を借りてお礼申し上げます。最後に,AA研の各先生方および事務の皆さまにも深く感謝いたします。ありがとうございました。

(大島一)

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