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YI Yeong-il

特任研究員

東京外国語大学
アジア・アフリカ言語文化研究所
〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1

Email: yi01[at]aa.tufs.ac.jp

研究テーマ:朝鮮語,コーパス言語学,人文情報学


字幕データを活用したコーパスを構築して朝鮮語の研究をしています

これまで朝鮮語研究は,母語話者の内省に基づく分析に並行して,豊富な資料や多様な手法が取り入れられて発展してきました。近年は大規模なコーパス開発も活発で,用例ベースの研究も多くの蓄積があります。とりわけ書き言葉コーパスは規模もタグ付けも充実しており,私自身も言語研究に利用してきました。しかしながら書き言葉に比較すると話し言葉の言語資料はまだ制約が少なくないのが実情です。そこで韓国で放送されたマルチメディアデータを解析し,抽出した字幕データを活用して独自の大規模話し言葉コーパスを構築中です。幅広いジャンルの言語使用を対象にしながらも,既存のコーパスに比べて容易に規模を拡張できる点が特徴です。現在は大量に収集した用例の計量分析を通して,特に現代朝鮮語の否定表現に焦点を当てつつ朝鮮語文法の研究を進めております。


最近取り組んでいること:

独自コーパスの構築に際して,形態素分析器を用いたタグ付け精度の向上に取り組んでいます。収集対象が現代語の話し言葉であることから,書き言葉を中心に学習された辞書に基づく形態素分析では誤解析の発生が少なくないためです。また,映像や音声データの活用も視野に入れ,それらを如何にしてテキストデータと同期させるかについて設計を考察しながら,言語研究に資するマルチモーダルなコーパスを目指しています。


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