AA研トップ > スタッフ > 専任教員 > 津田 浩司
文字の大きさ : [大きく] [標準] [小さく]

津田 浩司

【AA研究在任期間】2010年 〜 2012年

助教,博士(学術)

東京外国語大学
アジア・アフリカ言語文化研究所
〒183-8534  東京都府中市朝日町3-11-1

Email: tsuda[at]aa.tufs.ac.jp

個人ウェブサイト:

研究テーマ:東南アジア島嶼部(特にインドネシア)の華人社会研究


現代インドネシア社会で「華人らしさ」がどのように表出されるかを研究しています。

インドネシアでは30年以上にもわたって,華人系住民に対し抑圧的な政治が続いてきました。 1998年の体制転換以来,次第に華人たち自らが自由に「華人であること」を表明できるようになってきましたが,そこで主張される「華人性」とはいかなるものなのでしょうか。

「華人」というと,しばしばグローバルにネットワーキングする華々しい側面が多く注目を浴びますが,「華人であること」は様々な形で構築され,経験され,主張されるものです。

私は過去10 数年来,ジャワ島北海岸にある小さな港町の華人コミュニティをフィールドに,そこで「華人である」とされる人たちが日々の生活の中でどのように「華人性」を意識化し,また主張するかを,その背景や文脈を明らかにしつつ明らかにしてきました。インドネシアの政治・社会が大きく動き,また中国の存在感も強まりつつある正に今,「華人性」の在り方にも静かな,しかし大きな変化が起きているのです。

ここ数年は,インドネシア各地に点在する寺廟(中国寺院)を網羅的に訪ねています。聞き取りや資料調査を通じて,インドネシアという国家的文脈,そして宗教制度の中で,華人の信仰実践がどのように変化しているのか,明らかにしたいと考えています。さらには,比較の視点を東南アジアやその他の地域にも広げ,「華人性」を宗教的側面から照らし返せたらと思っています。


研究プロジェクト:


専任教員ページに戻る


Copyright © 2010 Research Institute for Languages and Cultures of Asia and Africa. All Rights Reserved.