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澤田 英夫

教授

東京外国語大学
アジア・アフリカ言語文化研究所
〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1

Email: sawadah[at]aa.tufs.ac.jp

個人ウェブサイト: http://www.aa.tufs.ac.jp/~sawadah/index.html

研究テーマ:ビルマ系少数言語の記述,東南アジア大陸部インド系文字の体系


「からくり」へのこだわり

小学生の頃から私は,からくり・精密機器というものが好きであった。特に,一眼レフカメラ本体とそれに様々な機能を付加して多用途化させてくれる付属品から構成されるカメラシステムのカタログを,飽きもせず眺めていた。この嗜好は言語に対する私の姿勢にも影響を与えていて,語彙よりもそれを文にまとめあげる「からくり」である文法の方にこだわりを持っている。研究しているのも文法的機能を「付属品」ならぬ付属語が担うタイプの言語だし。つまるところ,私の研究動機は言語の「システム図」を見たいということかも知れない...といった内容の新入所員紹介をAA研『通信』書いて13年が過ぎたが,基本的な傾向はあまり変わっていない。予想外だったのは,小学生時分には手の届かなかった一眼レフが,今や研究上不可欠なツールになったこと。新たに加わった研究対象である文字もまた,放っておけば消え行く言語音を写し取るための巧緻な「からくり」である。

最近取り組んでいることは?
昨年11月のカンボジア調査をもって,東南アジア大陸部の主要なインド系石刻文字をひととおり眺め終えることができた。今後は祖先であるインドの文字とのつながりもより一層意識しつつ,各文字の変遷を研究したい。


研究プロジェクト:


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