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後藤 絵美

助教,博士(学術)

東京外国語大学
アジア・アフリカ言語文化研究所
〒183-8534 東京都府中市朝日町 3-11-1

Email: emi-gto[at]aa.tufs.ac.jp

個人ウェブサイト:

研究テーマ:現代イスラーム研究,ジェンダー


現代のイスラームの理解や実践を支える構造について研究をしています。

 とくに関心を持っているのが,イスラームの理解や実践の基盤といわれている聖典クルアーンの解釈です。ムスリムにとってクルアーンは「神の言葉」そのものですが,それを誰が,どのように解釈し,その結果何を実践するのかを,装い(ヴェール)や,ジェンダー(男女のあり方や役割),食文化(ハラール食品産業)などの事例をもとにみてきました。最近では第二の聖典といわれるハディースや,イスラーム法についての現代の人々の理解や実践にも関心を広げています。  
 宗教識字が広がり,情報メディアが増える中,自ら聖典を繙き,宗教文献を読み,自身の解釈を発信する人々が増えています。そうした比較的新しい状況の中で,イスラームの理解や実践にどのような変化がみられるのか,今後の動きを含めて興味は尽きません。

最近の取り組み

 日本の状況に関心を持ち始めています。日本の中でイスラームに関する知識が増え始めたのは19世紀末以降のこと。それから約150年が経ちますが,その間に,クルアーンの翻訳や,イスラームに関する概説書,研究書,エッセイなど,多くの文献が日本語で刊行されています。それらを資料として,日本の中でのイスラームの理解や実践について,その特徴や変化を明らかにしてみたいと考えています。


研究プロジェクト:


関連サイト:



著書:

ライラ・アハメド(著), 林正雄・ 岡真理・本合陽・熊谷滋子・森野和弥・竹村和朗(訳), 後藤絵美(解説)『イスラームにおける女性とジェンダー――近代論争の歴史的根源』〈増補版〉
(2024年8月23日, 法政大学出版局)
書籍情報







大稔哲也(編著), 池田美佐子, 竹村和朗, 千葉悠志, 早川理穂, 内藤順子, 萩原優, 黒田彩加, 三代川寛子, 後藤絵美, 鳥山純子, 師岡カリーマ・エルサムニー, 鷹木恵子, 岡崎弘樹, 山岸智子, 齋藤剛, 大坪玲子, 馬場多聞, 上山一(著)『「アラブの春」のアクチュアリティ――エジプト一月二五日革命を中心にみるグローバリゼーション下の日常的抵抗』
(2024年7月25日, 山川出版社)
書籍情報




カースィム・アミーン著, 岡崎弘樹・後藤絵美(訳)『アラブの女性解放論』
(2024年6月14日, 法政大学出版局)
書籍情報







Moussa, Mohammed and Goto, Emi (編) Beyond Modernity: Critical Perspectives on Islam, Tradition and Power
(2023年11月1日, Rowman & Littlefield Publishers)
書籍情報






長沢栄治・後藤絵美(編著)『東大塾 現代イスラーム講義』
(2023年9月25日, 東京大学出版会)
書籍情報






ナディア・ワーセフ(著), 後藤絵美(訳)『シェルフ・ライフ――カイロで革新的な書店を愛し育て、苦悩した記録』
(2023年7月18日, G.B.)
書籍情報






山口みどり, 中野嘉子(編著), 後藤絵美, 野中葉, ルーシー・デラップ, 李美淑, 高媛, 宇野陽子, パメラ・コックス(著)『憧れの感情史――アジアの近代と〈新しい女性〉』
(2023年6月30日, 作品社)
書籍情報






山口みどり, 弓削尚子, 後藤絵美, 長志珠絵, 石川照子(編著)『論点・ジェンダー史学』
(2023年6月10日, ミネルヴァ書房)
書籍情報






長沢栄治(監修), 岡真理・後藤絵美(編著)『記憶と記録にみる女性たちと百年』(イスラーム・ジェンダー・スタディーズ5)
(2023年3月31日, 明石書店)
書籍情報






黒木英充・後藤絵美編『イスラーム信頼学へのいざない』(シリーズ イスラームからつなぐ1)
(2023年3月29日, 東京大学出版会)
書籍情報








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