『FIELDPLUS』(フィールドプラス)
創刊号表紙
AA研では2009(平成21)年1月より,一般向けの雑誌『FIELDPLUS』(フィールドプラス)を刊行しています。本誌は多様な研究分野の垣根を超えて,世界各地でフィールド調査する研究者たちの取り組みや経験を紹介する雑誌です。年2回(1月・7月)刊行,高校生以上の若い世代をふくむ多くの読者を対象として,豊富なカラー写真や図版を使いながら,フィールド研究の面白さを伝えていきます。
「no. 3」から,東京外国語大学出版会を通じて市販しています(476円+税)。お近くの書店にてご注文いただくか,ネット書店にてお求めください。また本誌掲載記事のPDF版がウェブサイトからダウンロードできます(最新号と一部の記事を除く)。こちらもぜひご利用ください。詳しくはバックナンバーのページをご覧ください。
Field+ no.27(2022年1月20日刊行)
2022 01 no.27
Contents
巻頭特集 デット――「負債/負目」研究の最前線
責任編集:佐久間 寛
- 首長に負うこと、負わないこと
――ミクロネシア連邦ポーンペイ島にみる称号と負目
--河野正治
- 戦前の都市下層社会における貸し借りの論理
――赤松啓介「非常民の民俗学」の記録を通して
--酒井隆史
- 金を借りても逃げればよい
――ラオスコーヒー栽培地域にみる貸し手が負う社会
--箕曲在弘
- 負う・負わせることなく分かち合う --関野文子
オシボン!
- 川原繁人『「あ」は「い」より大きい!?――音象徴で学ぶ音声学入門』 --伊藤智ゆき
フィールドで見つけました 「本屋」
- 図書館と古本屋と博物館――『象院題語』のはなし --竹越 孝
- イスタンブルの怪しい本屋 --髙松洋一
- スワヒリ語のハウツー本――タンザニアの書店めぐりで見つけたもの --小野田風子
フィールドノート
- 子供の誕生祝い――インドネシア・ジャワのスラパナン儀礼 --合地幸子
フロンティア
- 歴史資料としての写真――歩く、写す、そして保存する --渡辺健哉
特別企画
フィールドワーカーのよりみちスポット
- 中国ムスリムとの出会いスポット――タイ・チェンマイの雲南料理店 --王 柳蘭
Profile
- 伊藤智ゆき(いとう ちゆき)AA研
- 小野田風子(おのだ ふうこ)日本学術振興会特別研究員(京都大学)
- 河野正治(かわの まさはる)東京都立大学,AA研共同研究員
- 黒木英充(くろき ひでみつ)AA研、北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター(併任)
- 合地幸子(ごうち さちこ)東洋大学アジア文化研究所客員研究員
- 酒井隆史(さかい たかし)大阪府立大学,AA研共同研究員
- 佐久間 寛(さくま ゆたか)明治大学,AA研共同研究員
- 関野文子(せきの あやこ)京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程
- 髙松洋一(たかまつ よういち)AA研
- 竹越 孝(たけこし たかし)神戸市外国語大学
- 箕曲在弘(みのお ありひろ)早稲田大学,AA研共同研究員
- 渡辺健哉(わたなべ けんや)大阪市立大学
- 王 柳蘭(Liulan Wang-Kanda)同志社大学
(注)所属等は刊行時のものです。