AA研共同利用・共同研究課題
「分かちあい」の起原―ヒトとヒト以外の霊長類における共存の諸相― (jrp000287)
キーワード
- 分かちあい
- ともに生きる
- 人類進化
- 人類学
- 霊長類学
関連地域
ウェブサイト
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プロジェクトの概要
期間:2023-2025年度
ヒトはさまざまなものや行為を分かちあう。「分かちあい」は文化や社会によって多様なあらわれ方をする一方,ヒト以外の霊長類の社会にも萌芽的なかたちであらわれる。本課題では「分かちあい」の生成,成立を人類社会進化史上の画期的出来事ととらえ,その起原をめぐって人類学と霊長類学による学際的共同研究を展開する。人間と霊長類の事例をもとに,「分かちあい」が他者との共存を促し,群居という生活様態を生み出した経緯と社会性の進化に果たした意義を検討する。
研究代表者 河合香吏
メンバー
研究代表者
共同研究員
- 生駒美樹
- 岩田有史
- 川添達朗
- 北村光二
- 座馬耕一郎
- 島田将喜
- 田島知之
- 夏原和美
- 西川真理
- 馬場淳
- 山内太郎
- 山極壽一
研究成果
研究会
- 2025年3月8日(土)13:30–18:30
- 場所:304
- 使用言語:日本語
- 1. 島田将喜(AA研共同研究員,帝京科学大学)
- 「私たちは遊びを通じて何を分ちあっているのか」
- 2. 西川真理(AA研共同研究員,人間環境大学)
- 「情報の分かち合いとしての警戒声」(仮)
- 2024年12月21日(土)13:30–18:30
- 場所:306
- 使用言語:日本語
- 1. 座馬耕一郎(AA研共同研究員,長野県看護大学)
- 「分かちあいにおける価値について」
- 2. 馬場淳(AA研共同研究員,和光大学)
- 「分かちあいの時間――ケニア・メル社会における頼母子講(ギクンディ)と互酬性」
- 2024年11月17日(日)13:30–18:30
- 場所:306
- 使用言語:日本語
- 1. 生駒美樹(AA研共同研究員,東京外国語大学)
- 「互酬性再考:ミャンマーのチャ摘み労働者と農家を事例に」
- 2. 川添達朗(AA研共同研究員,NPO法人里地里山問題研究所/東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)
- 「メンバーシップの分かちあい:ニホンザルにおける集団への移入過程の事例検討」
- 2024年6月22日(土)13:30–18:30
- 場所:304
- 使用言語:日本語
- 1.田島知之(大阪大学)
- 「ヒトを含む霊長類における食物分配形態についての再考――食物の「分かちあい」と共存について」
- 2.山内太郎(北海道大学)
- 「「再生」としてのサニテーション:「負の資産の分かちあい」から「命の分かちあい」へ」
- 2024年3月9日(土)13:30–18:30
- 場所:306
- 使用言語:日本語
- 1.岩田有史(一般財団法人あしなが育英会)
- 「「分かつ」は何を「合わせる」ことなのか」
- 2.夏原和美(東邦大学)
- 「ケアリングとシェアリング(仮)」
- 2023年12月23日(土)13:30–18:30
- 場所:306
- 使用言語:日本語
- 1.北村光二(岡山大学名誉教授)
- 「互酬性が規範化されている社会とそれ以外における贈与を伴う相互行為の対比的な理解」
- 2.河合香吏(AA研)
- 「「分かちあい」とは何か、および東アフリカ牧畜民の家畜をめぐる敵対的相互行為は「分かちあい」か?」
- 2023年7月29日(土)13:30–18:30
- 場所:304,オンライン会議室
- 使用言語:日本語
- 1.河合香吏(AA研)
- 「趣旨説明」
- 2.全員
- 「少し長めの自己紹介・本研究会への抱負」
- 3.田島知之(大阪大学)
- 「霊長類学における「分かちあい」」
- 4.馬場淳(和光大学)
- 「人類学における「分かちあい」」
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