--
期間:2023-2025年度
ヒトはさまざまなものや行為を分かちあう。「分かちあい」は文化や社会によって多様なあらわれ方をする一方,ヒト以外の霊長類の社会にも萌芽的なかたちであらわれる。本課題では「分かちあい」の生成,成立を人類社会進化史上の画期的出来事ととらえ,その起原をめぐって人類学と霊長類学による学際的共同研究を展開する。人間と霊長類の事例をもとに,「分かちあい」が他者との共存を促し,群居という生活様態を生み出した経緯と社会性の進化に果たした意義を検討する。
Copyright © 2010 Research Institute for Languages and Cultures of Asia and Africa. All Rights Reserved.