期間:2017-2019年度
日本東洋学の衰退が叫ばれて久しいが,本研究は,輪読形式の研究会が緻密な史料考証を特徴とする日本の東洋学を基礎づけたという認識に立つ。中国古代簡牘という,様々な意味で正確な解読が困難な秦漢時代の基礎史料について,異分野の専門家が共同講読を行う予定であるが,大学院生や若手研究者にできるだけ広く参加を呼び掛けて,研究室単位の研究会に代わるネットワーク型の史料輪読会を構築し,簡牘学から東洋学の復活を図る道を探る。なお,講読は,里耶秦簡や肩水金関漢簡等,秦漢時代の文書・簿籍簡牘を主要な対象とする。
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