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AA研共同利用・共同研究課題

『プレザンス・アフリケーヌ』研究 新たな政治=文化学のために (jrp000216)

『プレザンス・アフリケーヌ』研究 新たな政治=文化学のために

キーワード

  • ネグリチュード
  • 脱植民地化
  • 冷戦
  • 文化研究

関連地域

  • アフリカ
  • アメリカ
  • ヨーロッパ
  • 大西洋

ウェブサイト

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プロジェクトについて

期間:2015-2017年度

本研究は,黒人文化総合誌『プレザンス・アフリケーヌ(Présence Africaine) 』を対象にする。1947年にアリウン・ジョップにより公刊され,現在まで続くこのフランス語圏の雑誌は,黒人知識人の主要な言論媒体として,とくに1950年代の脱植民地化期に重要な役割を果たした。本研究は,『プレザンス・アフリケーヌ』の再読を通じて,20世紀半ばに世界の黒人知識人が生みだしたネグリチュードを始めとする思想・運動を再評価するとともに,これを手がかりとして,グローバル化がかつてなく進展した冷戦崩壊後の現代における,新たな政治と文化の関係を構想する。アフリカとカリブ,仏語圏と英語圏,文化人類学と文学にまたがる領域横断的な共同研究の試みである。

研究代表者 中村隆之(大東文化大学講師)

プロジェクト・メンバー

研究代表者

  • 中村隆之(大東文化大学)

AA研所員

  • 佐久間寛

共同研究員

  • 粟飯原文子
  • 小川了
  • 佐々木祐
  • 砂野幸稔
  • 星埜守之
  • 真島一郎
  • 吉田裕

研究成果

研究会

2017年度第3回研究会(通算第8回目) 報告書(和文)(153KB)

  • 日時:2018年3月18日(日)13:00–17:30,2018年3月19日(月)10:00–17:00
  • 場所:神戸大学六甲台第2キャンパス人文学研究科A棟・C棟
  • 使用言語:日本語
  • 3月18日
  • 佐久間寛(AA研所員)
    「趣旨説明 文化誌研究から文化<資本>研究へ――P.カザノヴァ『世界文学空間」
    中村隆之(AA研共同研究員,大東文化大学)
    「国際シンポジウム「プレザンス・アフリケーヌ」研究および今後の研究プロジェクトに関する報告」
    全員
    打ち合わせ
  • 3月19日
  • 廣田郷士(パリ第8大学)
    「ネグリチュードへのもう一つの文学的アプローチのために?―ネグリチュードにまつわる言説をめぐって―」
    林裕哲(一橋大学)
    「第5回パン・アフリカ会議と<アフリカ>の解放―パン・アフリカニズムからみた戦後世界」 
    全員
    全体討論

2017年度第2回研究会(通算第7回目) 報告書(和文)(198KB)

  • 日時:2017年8月21日(月)13:00–17:00(非公開),2017年8月22日(火)10:30–17:00(公開) 懇親会(事前予約者のみ 18:00–20:00),2017年8月23日(水)10:00–17:30(公開)18:00–20:00(非公開),2017年8月24日(木)10:00–17:00(公開)※22日~24日:9時30分より準備,24日:17時~19時,後片付け
  • 場所:東京外国語大学アゴラ・グローバル,プロメテウス・ホール
  • 使用言語:フランス語,英語,日本語
  • 共催:AA研共同利用・共同研究課題「『プレザンス・アフリケーヌ』研究――新たな政治=文化学のために」,科研費基盤研究(B)「世界文化〈資本〉空間の史的編成をめぐる総合的研究:アフリカ・カリブの文学を中心に」(研究代表者:星埜守之(東京大学),課題番号:17H02328),挑戦的研究(萌芽)「人類学的手法を取り入れた黒人文化総合誌『プレザンス・アフリケーヌ』の複合的研究」(研究代表者:佐久間寛,課題番号:17K18480),AA研基幹研究「アジア・アフリカにおけるハザードに対する『在来知』の可能性の探究―人類学におけるミクロ-マクロ系の連関2」
  • 後援:(株)サイマル・インターナショナル
  • 8月21日(非公開)
  • 全員
    準備と打ち合わせ
  • 国際シンポジウム『プレザンス・アフリケーヌ』研究――超域的黒人文化運動の歴史,記憶,現在 : ちらし(1.3MB)
  • 8月22日
  • 開会の辞と基調講演
    ロミュアルド・フォンクア(パリ第4大学,『プレザンス・アフリケーヌ』誌編集長)
    「『プレザンス・アフリケーヌ』:理念の歴史,行動する思想」
    第1部:群像
    立花英裕(早稲田大学)
    「アリウヌ・ディオップとエメ・セゼール」
    ファティマ・ドゥムビア(フェリックス・ウフエ・ボワニ大学)
    「クワメ・ンクルマ:いまもなお現前する一個のアフリカ」
    シェイク・チャム(オハイオ州立大学)
    「アフリカ中心的ネグリチュード:21世紀において近代性に対するサンゴールとグリッサンの対抗文化論を再考する」
    ジョルジュ・ベルトラン (独立研究者,フランス)
    「マルセル・グリオール,曖昧なアフリカ性:20世紀を生きた1人の男の思考の変遷」
    モニカ・ブロドニカ(オハイオ州立大学)
    「アマドゥ・ハンパテ・バと在来形而上学への呼びかけ」
    懇親会(事前予約者のみ 18:00~)
  • 8月23日
  • 第2部:言語と文学
    中村隆之(AA研共同研究員,大東文化大学)
    「文学,言語,政治:『国民詩』論争をめぐる争点」
    廣田郷士(パリ第8大学博士課程)
    「脱植民地化への未完の対話:『プレザンス・アフリケーヌ』におけるエメ・セゼール/エドゥアール・グリッサン」
    サリー・ステニエ(アンティーユ大学博士課程)
    「Lang a pep-la kont lang a met-la ?:教育表象におけるグアドループ的言語問題の反響」
    ジョサナ・ナラシマン(ムンバイ大学博士課程)
    「『プレザンス・アフリケーヌ』における女性の著述:ファトゥ・ジョムの思想革命」
    松井裕史(金城学院大学)
    「私とはわれわれという他者である:ジョゼフ・ゾベル『黒人小屋通り』」
    第3部:芸術,メディア,受容
    ロジェ・ソメ(ストラスブール大学)
    「『プレザンス・アフリケーヌ』における黒人芸術vsアフリカ芸術」
    ブアタ・マレラ (マヨット大学)
    「雑誌空間における『プレザンス・アフリケーヌ』」
    オベッド・ンクンズィマナ(ニュー・ブランズウィック大学)
    「古傷を再考/治療(ルポンセ)する:映画『アダンガマン』と『アフランス』における奴隷制と植民地化のポスト植民地的再読」
    ウジェーヌ・タヴァレス(アッサン・セック大学)
    「『プレザンス・アフリケーヌ』とポルトガル語圏アフリカにおける意識覚醒のプロセス:カーボヴェルデの場合」
    フランソワーズ・ノディヨン(コンコルディア大学)
    「アフリカ的現前(プレザンス)か不在(アブザンス)か:1958年から1980年にかけてのル・モンド・ディプロマティークにおける『プレザンス・アフリケーヌ』誌の受容」
    研究打ち合わせ(非公開)@AA研301
  • 8月24日
  • 第4部:政治思想
    小川了(AA研共同研究員,東京外国語大学名誉教授)
    「Hosties Noires に至る道:B. ジャーニュ,W.E.B. デュボイス から L. セダール・サンゴール へ」
    中尾沙季子(EHESS博士課程)
    「パン・アフリカニズムかナショナリズムか:脱植民地期における文化政策形成の場としての『プレザンス・アフリケーヌ』」
    ジョナス・ラノ(ロレーヌ大学)
    「クレオリチュードとイデオロギー的奴隷逃亡:レオン・ゴントラン・ダマスをめぐって」
    アンヌ・ピリウ(アフリカ-世界学際ネットワーク会員)
    「1950年代フランス語圏における民族主義的知識人形成の回顧:場,時,人」
    イブラヒム・ヤハヤ(アブドゥ・ムムニ大学)
    「『プレザンス・アフリケーヌ』:継続する闘争」
    全員
    総合討論と閉会の辞

2017年度第1回研究会(通算第6回目)

  • 日時:2017年6月17日(土)10:30–19:00
  • 場所:AA研マルチメディア会議室(304)
  • 使用言語:日本語
  • 共催:共同利用・共同研究課題「『プレザンス・アフリケーヌ』研究――新たな政治=文化学のために」,科研費基盤研究(B)「世界文化〈資本〉空間の史的編成をめぐる総合的研究:アフリカ・カリブの文学を中心に」(17H02328)
  • 佐久間寛(AA研所員)
    「国際シンポジウムの準備報告」
    全員
    国際シンポジウムについての打ち合わせ
    崎山政毅(立命館大学)
    「『プレザンス・アフリケーヌ』への眼差し:バンドゥン会議からゲバラ国連総会演説までの時期における」
    コメンテーター:久野量一(東京外国語大学)
    全員
    討論

2016年度第2回研究会(通算第5回目) 報告書(和文)(131KB)

  • 日時:2017年3月25日(土)10:00–19:30,2017年3月26日(日)10:00–16:00
  • 場所:AA研マルチメディア会議室(304)
  • 使用言語:日本語・フランス語(通訳付き)
  • 3月25日
  • 佐久間寛(AA研所員)
    「国際シンポジウムに関する報告」
    ロモ ミヤジオム,アジェ セレスタン(AA研外国人研究員,ストラスブール大学)
    “Presence Africaine dans le contexte de la decolonisation de l’Afrique”
    コメンテーター:福島亮(東京大学大学院生)
    砂野幸稔(AA研共同研究員,熊本県立大学)
    「1950年代『プレザンス・アフリケーヌ』と言語の政治」
    コメンテーター:元木淳子(法政大学)
    全員
    討論と打ち合わせ
  • 3月26日
  • 佐々木祐(AA研共同研究員,神戸大学)
    「「忘れられた黒人社会学者」とプレザンス・アフリケーヌ」
    コメンテーター:崎山政毅(立命館大学)
    全員
    総合討論
    全員
    国際シンポジウムについての打ち合わせ

2016年度第1回研究会(通算第4回目) 報告書(和文)(116KB)

  • 日時:2016年7月30日(土)14:00–18:30
  • 場所:AA研マルチメディア会議室(304)
  • 使用言語:日本語
  • 吉田裕(AA研共同研究員,東京理科大学)
    「人種と文化をめぐる冷戦:第1回黒人作家芸術家会議とリチャード・ライト,ジョージ・ラミング,ジェームズ・ボールドウィン」
    コメンテーター:小川了(AA研共同研究員,東京外国語大学)
    星埜守之(AA研共同研究員,東京大学)
    「Niam n’goura: 初期『プレザンス・アフリケーヌ』誌を読む」
    コメンテーター:有田英也(成城大学)
    全員
    討論と打ち合わせ

2015年度第3回研究会(通算第3回目) 報告書(和文)(108KB)

  • 日時:2016年3月5日(土)14:00-18:30
  • 場所:AA研セミナー室(301)
  • 使用言語:日本語
  • 松井裕史(金城学院大学)
    「隆起する大地の夢想―セゼールの詩学と政治」
    コメンテーター:平田周(東京大学/日本学術振興会特別研究員PD)
    中村隆之(AA研共同研究員,大東文化大学)
    「エドゥアール・グリッサンと『アコマ』」
    コメンテーター:西成彦(立命館大学)
    全員
    討論と打ち合わせ

2015年度第2回研究会(通算第2回目) 報告書(和文)(147KB)

  • 日時:2015年10月3日(土)14:00-18:30
  • 場所:AA研マルチメディアセミナー室(306)
  • 使用言語:日本語
  • 佐久間寛(AA研所員)
    「プレザンス・アフリケーヌ誌目録の構想と初期の概容(1955-1960年)」
    小川了(AA研共同研究員,東京外国語大学)
    「Hosties Noiresに至る道 B.ジャーニュとW.E.B.デュボイスからL.S.サンゴールへ」
    コメンテーター:佐々木祐(AA研共同研究員,神戸大学)
    全員
    打ち合わせ

2015年度第1回研究会(通算第1回目) 報告書(和文)(88KB)

  • 日時:2015年6月20日(土)14:00-18:00
  • 場所:AA研マルチメディアセミナー室(306)
  • 使用言語:日本語
  • 全員
    プロジェクト趣旨説明
    中村隆之(AA研共同研究員,大東文化大学)
    「詩の国民性(民族性)とは何か? 脱植民地化期のフランス語圏カリブ・アフリカ知識人における文学の問いをめぐって」
    コメンテーター:砂野幸稔(AA研共同研究員,熊本県立大学)
    全員
    打ち合わせ

関連イベント

プレザンス・アフリケーヌ展:超域的黒人文化運動をめぐるイメージの軌跡

  • 日時:2017年8月17日(木)~ 2017年8月31日(木)11:00–17:00(土日休場)
  • 場所:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所資料展示室(1F)
  • 使用言語:日本語,フランス語
  • 共催:AA研共同利用・共同研究課題「『プレザンス・アフリケーヌ』研究――新たな政治=文化学のために」,科研費基盤研究(B)「世界文化〈資本〉空間の史的編成をめぐる総合的研究:アフリカ・カリブの文学を中心に」(研究代表者:星埜守之(東京大学),課題番号:17H02328),挑戦的研究(萌芽)「人類学的手法を取り入れた黒人文化総合誌『プレザンス・アフリケーヌ』の複合的研究」(研究代表者:佐久間寛,課題番号:17K18480),AA研基幹研究「アジア・アフリカにおけるハザードに対する『在来知』の可能性の探究―人類学におけるミクロ-マクロ系の連関2」
  • 内容:
    1947年のパリで公刊され,アフリカ・カリブの反植民地主義運動に影響を及ぼした黒人文化総合誌『プレザンス・アフリケーヌ』をめぐる,写真・絵画を中心とした資料展。2009年11月10日から2010年1月31日にかけてパリのケ・ブランリー美術館で開催された展覧会“Presence Africaine, une tribune, un mouvement, un reseau”をオリジナルとし,アフリカ各国を巡回してきた。アジアでは初開催。ピカソのデッサン(複製)を含む貴重なパネル25点から辿る超域的黒人文化運動の軌跡。
    ちらし (8.7MB)
    参加費:無料
    事前申し込み:不要
    企画展のページへ

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