基幹研究とは,共同利用・共同研究拠点である本研究所の中期的研究戦略の柱として,研究所内で自発的に組織された研究班によって展開される共同研究軸です。
以下2つは,2010(平成22)年度から設定された歴史学系・地域研究系の基幹研究です。
計画期間:2010(平成22)〜2015(平成27)年度
代表者:深澤秀夫
関連所員:石川博樹,河合香吏(2010~2013年度),椎野若菜,深澤秀夫,真島一郎(2010~2013年度),苅谷康太(2013年度~)
本基幹研究の主たる目的は,グローバル化のなかで大きな変容を迫られているアフリカ諸地域の文化を研究する本研究所の人類学・地域研究(歴史学)研究者が,各自の研究活動に立脚しつつ,共同で多元的世界像の探求・構築を進めることである。
アフリカ文化研究の具体的トピックとしては,たとえば,植民地経験と社会変化,遊牧民/牧畜民と農耕民,人の移動と集団間関係,社会の中の女性/シングル,などがあげられる。メンバーが個々にこのようなトピックで研究をすすめつつ,研究班全体として,公開研究会・セミナーの開催,海外研究者との連携によるシンポジウムの開催などを行い,ウェブサイト等をつうじて研究成果の発信を行う。
以上のようなアフリカ文化の基礎研究は,紛争・難民,政治的民主化,社会的差別等,現代アフリカの抱える諸問題の理解と解決に不可欠であるばかりでなく,それらの問題の根本にある近現代世界の構造そのものを問い直し多元的な世界像を構築するのに寄与するものと期待される。
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