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教育セミナー >> 2006年度感想・報告 >> 飛内 悠子
2006(平成18)年度
飛内 悠子(上智大学グローバル・スタディーズ研究科)

 2回目の参加となる今回も、大変貴重な時間を過ごさせていただきました。前回同様、多様な分野、地域からの受講者を通して、中東・イスラームという場の広さ、深さに驚かされました。

  地域研究専攻という専攻柄(!?)普段から多様な地域、ディシプリンの中で日々を過ごしていますが、実際なかなかお互いの研究分野の詳しい状況を知る機会があまりないのが現状です。

  そういった状況にいるため、このセミナーでじっくりと中央アジアやトルコ、東南アジアといった私の研究するスーダンと違ったイスラーム地域の発表を聞くことが出来て、大変勉強になりました。また、歴史学や、イスラーム思想、社会学、政治学などの異なるディシプリンを専攻する先生方や、受講者の方々の発表や講義はとても刺激的でした。特に近代トルコのアーヤーンの様子を資料から追い続けた研究過程をお話してくださった、永田先生の講義は、歴史学というディシプリンのあり方、その凄みの一端を垣間見ることができ、興味深かった講義の一つです。「学問」の存在感を感じました。それと同時に、私が文化・社会人類学を専攻しようとしているためもあって、ふとした拍子に出るフィールド体験のある先生方のお話が楽しみでした。

  そして、発表ごとの先生方、受講者の方々の質問、コメントも様々な角度からなされ、ああ、こういう見方もあるのか、と感心させられました。自分の物事に対する一面的な見方を見直すきっかけをいただいたと思っています。発表や講義がすべて知らないことばかりであり、勉強不足をしみじみと感じさせられる機会でもありました。猛省をして自分にできることを少しずつでもやっていきたいと思います。

  最後に、今回のセミナーでも忙しい中参加し、喧々諤々の議論、コメント、アドバイスをくださった先生方、いろいろと気を配ってくださったスタッフの方々に感謝したいと思います。ありがとうございました。

 

 

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