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パーリ語墨文
パーリ語墨文 Pāli Ink Inscription
タンブーラ寺院(ミンナンドゥー村) Thambula Temple
13世紀中期
古期ビルマ文字/パーリ語、古期ビルマ語

碑文によると、緬暦617(西暦1255)年に第9代チャズワー王(在位 西暦1234~50年)の娘で第10代オウッサナー王(在位 西暦1250~55年)の妃であったタンブーラ(碑文中ではトリローカチャンドラデーヴィー=スンルラと記される)によって建立されました。ちなみに、チャンズィッター王の妃の1人、ラージャクマールの母もやはりタンブーラという名でした。(「ラージャクマール碑文」参照)

この寺院は墨文が豊富なことで知られ、前室にパーリ語墨文、主室に所行蔵のパーリ語墨文や仏教関連のビルマ語墨文が書かれています。写真は前室から主室への通路左手頭上の壁に書かれたパーリ語墨文の一部です。最下行のみビルマ語が書かれています。

2003/1/14 澤田英夫撮影