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坪井 祐司

研究機関研究員,博士(文学)

東京外国語大学
アジア・アフリカ言語文化研究所
〒183-8534 東京都府中市朝日町 3-11-1

Email: tsuboiyuji[at]tufs.ac.jp

個人ウェブサイト:

研究テーマ:東南アジア史(イギリス領マラヤ史)


マレー民族とはなにか?

多民族国家・マレーシアの構成員であるマレー人という民族の形成過程について、19世紀後半から20世紀中葉にかけてのイギリス領期マラヤ(マレー半島)を対象に研究しています。人口密度の低いマレー半島では、マレー人という地元民の集団も外部からのたえざる移民の流入により動態的に形成されました。一方で、植民地統治はマラヤという領域、人種の概念など、現代につながる枠組みをもたらしました。私の問題関心は、マレー民族の形成過程において移民や外来者が果たした役割です。多様な出自を持つ人々をまとめたのが共通の宗教(イスラム教)と言葉(マレー語)です。そして、イスラム世界からの移民をマレー民族へと導く役割を果たしたのがジャウィ(アラビア文字表記のマレー語)でした。このため、植民地行政文書におけるジャウィの陳情やジャウィの定期刊行物(新聞・雑誌)に着目し、ジャウィとそれを取り巻く言論空間を通じて、多様な勢力との関係性の中でマレー民族が形成される過程を描くことを試みています。

最近取り組んでいること:

20世紀のジャウィの定期刊行物の研究を進めています。1950、60年代にシンガポールで出版された雑誌『カラム』に関する京都大学地域研究統合情報センターの共同研究プロジェクトの代表者を務め、マレーシアの諸機関とも連携して同誌のデジタルアーカイブの構築を行っています。同時に、1930年代のジャウィの新聞資料の収集・分析を進めています。それらを通じて都市部の多様な出自を持つマレー人の思想とその系譜を明らかにしたいと考えています。


研究プロジェクト:


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