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河合 文

助教

東京外国語大学
アジア・アフリカ言語文化研究所
〒183-8534 東京都府中市朝日町 3-11-1

Email: a-kawai[at]aa.tufs.ac.jp

個人ウェブサイト:

研究テーマ:人類学,東南アジア,オラン・アスリ


マレーシア半島部に暮らす狩猟採集民の環境との関わりを研究しています

多民族国家といわれるマレーシアですが、半島部の民族のひとつに「オラン・アスリ」があります。これは政府によって定められた民族カテゴリーで、言語や慣習の異なる18のグループが含まれます。私はそのうちのひとつ、狩猟採集を主な生業としてきた「バテッ」という人びとの社会でフィールドワークを行い、人と環境の関係について研究してきました。彼らはマレー語とは異なる言語、バテッ語を話し、日常生活で文字を使うことはありません。雨期は政府が設置した村に留まり、乾期になると筏で川を移動するなどして、森でキャンプ生活を送ります。食料は購入した米のほかに、吹矢で獲るリーフモンキーや川魚などで、生活に必要な飲み水、トイレ、水浴びの全てを川に依存し、川にかんするタブーが多く存在します。こうした人びとの環境認識と実践を明らかにしつつ、多くの社会で主流とされている環境の捉え方についても理解を試みてきました。

最近取り組んでいること:

調査地では川伝いに移動しながらキャンプ生活を送れる森が縮小しており、子供の増加もあって、家族単位での移動生活が難しくなってきています。しかしいっぽう、車やバイクを利用する男性は長距離を移動するようになっています。こうしたことから、男性は広範囲を移動しての資源獲得、女性は一箇所に留まっての子育てという分業が強化されてきているというのではないかと考え、社会構造の解明に取り組んでいます。


研究プロジェクト:


関連サイト:


著書:

河合文著『生態人類学は挑む MONOGRAPH 5川筋の遊動民バテッ マレー半島の熱帯林を生きる狩猟採集民』(2021年12月,京都大学学術出版会)
書籍情報





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