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AA研共同利用・共同研究課題
ジャワ語及び東南アジア諸語テキストにみる宗教変容―イスラーム化過程における国家の戦略と役割 (jrp000255)
キーワード
宗教
イスラーム化
国家
写本
ジャワ語
マレー語
チャム語
関連地域
ウェブサイト
ジャワ語コンコーダンス近日公開予定
プロジェクトの概要
期間:2019-2021年度
ジャワにおけるイスラーム化は15~16世紀に交易によって繁栄した北海岸の新興諸国がイスラーム化したことから始まった。そして、次第に、仏教・ヒンドゥー教王国の歴史が長いジャワ内陸でも新マタラムが北海岸を勢力下に入れ、イスラーム化していった。しかし、イスラーム化は、自身をスルタンとした第3代国王スルタン・アグン(在位1613~45)によって政治的意図の下に始められたものであり、その後、この新マタラムのイスラーム化は急速に進んだわけではなく、国家とイスラームとの関係は常に緊張をはらんだものであった。本研究の課題は、新しい宗教としてのイスラームを国家がどのように受容し、利用していったかを、16~19世紀のジャワ語テキストを分析することにより解明することである。また、その際、南アジア、マレー世界、チャンパなどの、同様に宗教変容を経験した地域との比較をおこない、東南アジアのイスラームの多様性を、国家によるイスラーム化の起源の比較から明らかにする。
研究代表者 菅原由美(大阪大学准教授)
メンバー
研究代表者
AA研所員
共同研究員
青山亨
新井和広
黒田景子
塩崎(久志本)裕子
新江利彦
冨田暁
東長靖
二宮文子
深見純生
宮崎恒二
山﨑美保
山根聡
吉本康子
Oman FATHURAHMAN
Willem van der MOLEN
研究成果
研究会
日時:2022年2月11日(金)13:00–17:15
場所:AA研マルチメディア会議室 (304),オンライン会議室
使用言語:日本語
13:05-13:45 青山亨(東京外国語大学,AA研共同研究員)
「バンサとワンサ-19世紀初ジャワ語宮廷文献におけるバンサの使用に見る民族概念の出現」
13:45-14:25 山﨑美保(AA研共同研究員)
「古代ジャワにおける王と宗教」
14:35-15:15 久志本裕子(上智大学,AA研共同研究員)
「ヒカヤット・メロン・マハワンサにおける改宗の物語:特徴とその社会的背景」
15:15-15:55 冨田暁(AA研共同研究員,岡山大学客員研究員)
「18世紀西ボルネオ(西カリマンタン)におけるイスラーム」
16:05-16:45 吉本康子(AA研共同研究員,京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科特任研究員)
「バニの宗教文書パタルにみる儀礼と祈祷」
16:45-17:15 全員
打ち合わせ
日時:2022年1月29日(土)14:00–17:00
場所:オンライン会議室
使用言語:日本語
14:05-14:45 菅原由美(AA研共同研究員,大阪大学)
「Babad Tanah Jawiにおける聖者」
14:45-15:25 新江利彦 (AA研フェロー)
「ふたりのチャンパー初期のイスラーム教師について:ポークロンバラウまたは主楊鬚とその兄弟ポーハニインパン」
15:35-16:15 黒田景子(AA研共同研究員,鹿児島大学)
「マレー半島中部のムスリムの「イスラーム実践」の過程について」
16:15-16:45 全員
打ち合わせ
日時:2021年12月25日(土)14:00-16:30
場所:オンライン会議室
使用言語:日本語
14:00-14:40 宮崎恒二(東京外国語大学名誉教授,AA研共同研究員)
「ジャワ語テクストにおける神話と歴史(2) -ワヤン,スラット・コンド,イスラーム-」
14:40-15:20 深見純生(AA研共同研究員)
「サムドゥラ・パサイのイスラムはどこから来たか──グジャラート/マラバル/タミル/ベンガル?」
15:30-16:10 新井和広(慶應義塾大学,AA研共同研究員)
「東南アジアのイスラーム化に関するアラブ系の認識:アラウィー・ビン・ターヒル・アル=ハッダードほかの説から」
16:10-16:30 All members
Meeting
日時:2021年11月27日(土)14:00–18:00
場所:大阪大学言語文化研究科箕面キャンパス研究講義棟5階523-524講義室,オンライン会議室 (ハイブリッド)
使用言語:英語(ミーティングは日本語)
共同研究者以外の参加希望者(対面及びオンライン)は;ysuga569[at]lang.osaka-u.ac.jp([at]を@に変えて送信してください)まで,事前にご連絡ください。
共催:科研費基盤(B)「ペルシア語歴史物語の生成,伝播,受容に関する学際的研究」(研究代表者:近藤信彰(AA研所員)課題番号:20H01250),科研費基盤(B)「東南アジア大陸部におけるイスラーム受容と社会関係の歴史像構築のための基盤研究」(研究代表者:池田一人(大阪大学)課題番号:20H01325)
14:00-15:20 Yuriko YAMANAKA (National Museum of Ethnology)
“Evolution of the Alexander Romance and its Repurposing in the Islamicate World”
15:30-16:50 Henri Chambert-Loir (JSPS Fellow, Osaka University)
“Iskandar Zulkarnain in the Malay World”
17:00-18:00 All members
Closed meeting
日時:2021年3月17日(水)13:00–18:00
場所:オンライン会議室
使用言語:日本語
13:00–14:00 久志本浩子(AA研共同研究員,上智大学)
「ヒカヤット・メロン・マハワンサーあらすじ、先行研究と改宗ストーリーの位置づけ」
14:00–15:00 冨田暁(AA研共同研究員,岡山大学客員研究員)
「『ヒカヤット・ウプ=ダエン=メナンブン』と18世紀西ボルネオ社会」
15:10–16:10 山﨑美保 (AA研共同研究員)
「マジャパヒト時代の王と宗教:刻文と『デーシャワルナナ』を中心に」
16:10–17:10 吉本康子(AA研共同研究員,京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科特任研究員)
「チャムの宗教とサカライ・ポー・クッ・イラッフについて」
17:20-18:00 全員
打ち合わせ
日時:2021年2月23日(火) 13:00–16:30
場所:オンライン会議室
使用言語:日本語
13:00–14:00 宮崎恒二(東京外国語大学名誉教授,AA研共同研究員)
「ジャワ語テクストにおける神話と歴史 -Watu Gunung storyの位置づけ-」
14:00–15:00 新江利彦 (AA研フェロー)
「チャムのイスラーム的宇宙観:サカライ・ポークック(極の哲理)を読む」
15:10–16:10 黒田景子(AA研共同研究員,鹿児島大学)
「『タリク・パタニ(パタニ古記)』にみるマレー半島中部の港市世界」
16:10–16:30 全員
打ち合わせ
日時:2020年2月23日(日) 10:30–18:00
場所:AA研マルチメディア会議室(304)
使用言語:英語,日本語
10:30–12:00
Special guest: Henri Chambert-Loir (AA研外国人研究員)
文献講読: Syair Perang Mengkasar
13:00–14:20 菅原由美(AA研共同研究員,大阪大学)
「ババッド・タナ・ジャウィとワリ・ソンゴ」
14:30–15:50 深見純生(AA研共同研究員,大阪大学)
「ラムリとサムドゥラに関するノート──初期イスラム化との関連で」
16:00–17:20 新江利彦 (AA研共同研究員,鹿児島大学)
「海南省三亜市回輝人(海南回族または海南チャム族)に関するメモ」
17:20–18:00 全員
打ち合わせ
日時:2019年11月17日(日) 10:30–18:30
場所:AA研セミナー室(301)
使用言語:英語
共催:AA研共同利用・共同研究課題「ジャワ語及び東南アジア諸語テキストにみる宗教変容―イスラーム化過程における国家の戦略と役割」,科研費基盤(C)「キターブの地域間比較と時代的変容からみる東南アジア・ムスリムの思想・社会の動態」(研究代表者:川島緑(上智大学)課題番号:17K03144)研究会
All members
Reading session: Sulalat al-salatin
All members
Opening
Henri Chambert-Loir (ILCAA Visiting Professor)
“Malay historical texts in poetic form”
Kazuhiro ARAI (ILCAA Joint Researcher, Keio University)
“Transliteration and examination of a document on genealogy obtained in Sigli, Aceh”
Collaboration program with Research project “The social and intellectual dynamism of Southeast Asian Muslims: Perspectives from the regional variation of kitabs and change in periods of time” (Project Leader: Prof. Kawashima) sponsored by KAKENHI 17K03144
Hasnul Arifin Melayu (Ar-Raniry State Islamic University Banda Aceh)
“Teaching Kitab Sair Al Salikin in Pesantren in Aceh Besar”
Hikoro KUSHIMOTO (ILCAA Joint Researcher, Sophia University)
“Comment”
All members
Closed meeting
日時:2019年6月29日(土) 13:00–18:00
場所:AA研マルチメディア会議室(304)
使用言語:日本語
菅原由美(AA研共同研究員,大阪大学)
共同研究課題趣旨説明
全員
自己紹介および研究対象文献紹介
全員
研究計画に関する意見交換
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