AA研共同利用・共同研究課題
複雑系としての言語:運用に基づく文法理論の可能性 (jrp000196)
プロジェクトについて
期間:2013-2015年度
従来の言語研究においては,文法は実際の言語使用から独立した自己完結した体系をなすという前提のもと文法の分析・理論化がなされてきた。しかし,近年の研究の中で,言語使用が文法知識に影響を与えることがさまざまな角度から論証されるようになり,言語システムと言語使用を切り離すことの正当性が強く問われている。
本共同利用・共同研究課題では,局所的「例外」パターン,個人間・文脈間でのパターンのユレ,文法構造から説明できないパターン,歴史的変化に見られるパターンなど従来の文法研究で扱いにくい,実際の言語使用や変化に見られる規則性・パターンをも言語の動的な本質の一部として統合的に捉えることが出来る新たな言語記述・研究枠組みの構築を目指す。
研究代表者 中山俊秀(AA研)
プロジェクト・メンバー
研究代表者
AA研所員
共同研究員
- 青井隼人
- 大島一
- 大堀壽夫
- 加藤昌彦
- 加藤重広
- 下地理則
- 鈴木亮子
- 高橋康徳
- 巽智子
- 長崎郁
- 中山久美子
- 西村義樹
- 柳村裕
- 吉岡乾
- Sandra Thompson
- Tsuyoshi ONO
研究成果
研究会
- 日時:2016年3月22日(火) 13:00-18:00,2016年3月23日(水) 10:00-15:00
- 場所:AA研マルチメディア会議室(304)
- 使用言語:日本語
- 3月22日
- 加藤昌彦(AA研共同研究員,大阪大学)
- 高橋康徳(AA研共同研究員,神戸大学)
- 3月23日
- 青井隼人(AA研共同研究員,国立国語研究所)
- 全員
- ディスカッション:文法体系の動的体系性に着目した言語研究の可能性
- 日時:2016年1月31日(日) 13:00-18:30
- 場所:AA研マルチメディアセミナー室(306)
- 使用言語:日本語
- 下地理則(AA研共同研究員,九州大学)
- TBA
- 加藤重広(AA研共同研究員,北海道大学)
- 「形態統語論的な規則の拮抗について」
- 全員
- 文法の動的性質に関する理論的問題に関するディスカッション
- 日時:2015年12月6日(日)12:30-18:00
- 場所:AA研マルチメディア会議室(304)
- 使用言語:日本語
- 下地理則(AA研共同研究員,九州大学)
- TBA
- 吉岡乾(AA研共同研究員,国立民族学博物館)
- TBA
- 全員
- 文法の動的性質に関する理論的問題に関するディスカッション
- 日時:2015年3月19日(木)10:30-18:00
- 場所:AA研マルチメディア会議室(304)
- 使用言語:日本語
- 下地理則(AA研共同研究員,九州大学)
- 「福岡方言の『ト』の用法変化:言語運用の観点から」
- 全員
- 文法の動的性質に関する理論的問題に関するディスカッション
- 日時:2015年2月8日(日)10:30-17:00
- 場所:AA研マルチメディアセミナー室(306)
- 使用言語:日本語
- 高橋康徳(AA研共同研究員,神戸大学)
- 「出現頻度と音声縮約:中国語の分析事例より」
- 中山俊秀(AA研所員)
- 「言語研究における単位の問題」~言語使用の実態を踏まえて「言語単位」を考え直す
- 柳村裕(AA研共同研究員,東京医薬専門学校)
- 「Exemplar Model に基づく音声認識プロセスの捉え方」
- 全員
- 文法の動的性質に関する理論的問題に関するディスカッション
- 国際ワークショップ「文法構造の固定性と流動性」
- 日時:2014年11月29日(土)10:00-18:00,2014年11月30日(土)13:00-18:00
- 場所:AA研マルチメディア会議室(304)
- 使用言語:英語
- 11月29日
- 中山俊秀(AA研所員)
- “An exploration of grammatical tightness: some observations from Nuuchahnulth narrative data”
- Robert ENGLEBRETSON (Rice University)
- “Tight and Loose Resonance in Social Coordination: Clause-Final ‘Too’ and ‘Either’ in American English Conversation”
- 要旨(英語) (39KB)
- Anna VATANEN (University of Helsinki)
- “Turn transitions, projectability and “tight” grammatical constructions”
- 要旨(英語) (31KB)
- 鈴木亮子(AA研共同研究員, 慶応大学), Sandra A. THOMPSON (AA研共同研究員, University of California, Santa Barbara)
- “Prosody, grammar, and clause combining: so in American English”
- 要旨(英語) (21KB)
- Mari NIKONEN (University of Helsinki)
- “Prosodic Features of Interrogative Possessive Constructions in Native and Non-native Finnish”
- 要旨(英語) (13KB)
- ディスカッション
- 11月30日
- Michael EWING (University of Melbourne)
- “Predicate Plus: A usage-based conceptualisation of grammatical structure in Indonesian Conversation”
- Päivi HAKAMÄKI and Karita SUOMALAINEN (University of Helsinki)
- “The clause and its role as an interactional unit in Finnish conversations – perspectives on tightness and looseness”
- 要旨(英語) (15KB)
- Marja-Liisa HELASVUO (University of Turku), Ritva LAURY (University of Helsinki), and Mari NIKONEN (University of Turku)
- “Formulaicity and prosodic nature of ‘remember’ and ‘know’ in Finnish conversation”
- ディスカッション
- 日時:2014年3月8日(土)10:30-18:00
- 場所:AA研セミナー室 (301)
- 使用言語:日本語
- 下地理則(AA研共同研究員,九州大学)
- 「パラダイムの記述の限界」
- ディスカッション
- 「文法の体系性・規則性とパラダイム」
- 全員
- 来年度のプロジェクト活動について
- ※ 参加に関する詳細はプロジェクトサイトをご覧ください。
- 日時:2013年4月27日(土)12:00-18:00
- 場所:AA研マルチメディア会議室(304)
- 全員
- プロジェクトの趣旨説明と問題提起
- 全員
- 参考論文の関するディスカッション
- 全員
- 文法の動的性質に関する理論的問題に関するディスカッション
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