こちらにはひと月に一度,AA研スタッフや共同研究員がフィールド調査の際に撮った写真を載せています。
(写真の著作権は撮影者にあります。無断・無許可でのご使用は固くお断りします。)
ウマイヤモスクに通じるスーク(市場)の中にあったスカーフ専門店の店内をのぞいたとき、思わずあっと声が出た。壁と棚いっぱいに色とりどりのスカーフが並んでいる様子は、2000年代以降にイスラーム圏各地で増え始めたスカーフ店と同じだった。他と異なっていたのが、棚の上に半身のマネキンがずらりと並べられていたことである。それぞれ、重ねる布の色柄の組み合わせや巻き方を変えていて、あたかもファッション雑誌の一ページのようであった。シリア危機、Covid-19以前の光景である。
2004年2月15日
シリア・ダマスカス市内
後藤絵美 撮影
Copyright © 2010 Research Institute for Languages and Cultures of Asia and Africa. All Rights Reserved.