こちらにはひと月に一度,AA研スタッフや共同研究員がフィールド調査の際に撮った写真を載せています。
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上座部仏教を信仰する人々が多いラオスでは、特に都市部にはいたるところに寺がある。早朝になると寺の僧侶たちは列をなして近所を歩いて回り、道端で住民から食べ物の喜捨を受ける。その後寺に戻ってきた僧侶は朝食をとるが、その際に寺に料理を持ってくる人々もいる。蒸したもち米、炒め物、煮物、ジェオ(jeo)と呼ばれる野菜ペースト、果物など、多種多彩な品が毎朝持ち寄られる。僧侶が食事を終えて去ると、寺に集まった人々もテーブルを囲む。ある時、私の友人はこれを「寺のビュッフェ」だと表現した。毎日メニューが変わる「寺のビュッフェ」は、人々の食生活について知るための面白い窓口だ。
2023年8月24日
ラオス・首都ビエンチャン、シアンダー寺
大村優介 撮影
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