こちらにはひと月に一度,AA研スタッフや共同研究員がフィールド調査の際に撮った写真を載せています。
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写真は,一般的なカチン風定食である。
調理済みのご飯もおかずも蓮やバナナなどの葉で包んでおく。そのままテイクアウトできるし,店内でテーブルに葉を広げて食べることもできる。葉は洗って再利用され,くたびれてきたらそのまま捨てる。ビニール袋と比較すると,環境に対する優しさは歴然としている。
主菜は,鶏肉に生姜・ニンニク・塩・コショウで下味を付け,刻んた玉葱,唐辛子,バジルなど香草と混ぜ合わせ,少量の油で炒めた後水を入れて水がなくなるまで煮たもので,カチンの代表的な調理法の一つである。香草をさっと煮た付け合わせと,牛骨と発酵した筍でだしを取り,納豆を入れて塩で味付けしたスープと共に供される。
味は好みに合うし,価格は1000チャット(約100円)でビルマ料理やインド料理のセットメニューのほぼ半額である。何より,スープを除いて盛り付けの手間がかからないため,注文してすぐに食べられる。特に昼休みが短い時にはありがたい。
2014年12月27日
ミャンマー,ミッチーナー市タッコン地区
澤田英夫 撮影
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