- 「ベイルート映画会議「パレスチナ1948NAKBA」を考える」(3/13)のお知らせ

日時:2008年3月13日(木)
19:00-21:15 映画上映
21:15-22:00 討論
22:00-22:30 懇談会
場所:Metropolis Cinema (Masrah al-Madina, Hamra, Beirut, Lebanon)
招待制、参加費無料
趣旨:
広河隆一監督によるドキュメンタリー映画「パレスチナ1948 NAKBA」(東京、2008年)は、フォトジャーナリストである広河氏自身がイスラエル建国とともに難民化したパレスチナ人の記憶を映画化した、40年間にわたる仕事の集大成の作品です。イスラエル、ヨルダン川西岸地区、レバノンを主な取材地としながら、国民国家建設、難民、民族浄化、植民地、記憶の抹消・継承、戦争・暴力、資源分配、人間の安全保障など多岐にわたる論点を含む映像素材を、レバノンのパレスチナ人、レバノン人の知識人・研究者・学生らとともに鑑賞し、広河監督自身も交えて議論します。知の社会還元を国際的に展開する場とする目的で開催いたします。
主催:日本学術振興会人文・社会科学振興プロジェクト研究事業「平和構築に向けた知の展開」プロジェクト
「地域研究による「人間の安全保障学」の構築」グループ
"Human Security Studies" Project Group (supported by Japan Society for the Promotion of Science)
共催:中東研究日本センター Japan Center for Middle Eastern Studies, Beirut
パレスチナ研究センター Institute for Palestine Studies, Beirut
協力:パレスチナ社会福祉職業支援センター The National Institution of Social Care and Vocational Training
ウマム研究所 Umam Documentation & Research
- 国際シンポジウム「ジェノサイド研究と平和構築」(1/12)のお知らせ
日時:2008年1月12日(土)10:30〜18:00(開場 10:00)
場所:東京大学駒場キャンパス18号館ホール
参加費無料 参加申し込み:不要
日英同時通訳つき
プログラム
◇開会挨拶:黒木英充(東京外国語大学AA研)
◇趣旨説明:石田勇治(東京大学)
セッション1:カンボジア・ジェノサイドを再考する
◇司会:佐藤安信(東京大学)
基調報告(1)ベン・キアナン(イェール大学)世界史の中のカンボジア・ジェノサイド
報告(2)野口元郎(外務省)カンボジア特別法廷の課題と展望
コメント(1)熊岡路夫(日本国際ボランティアセンター)
(2)山本晋平(弁護士)
セッション2:脱ジェノサイド社会をめざして−ジェノサイド研究からの提言
◇司会:石田勇治
報告(1)川喜田敦子(東京大学)ヨーロッパの経験から
報告(2)清水明子(東京大学)バルカンの経験から
報告(3)吉村貴之(東京大学)コーカサスの経験から
報告(4)狐崎知己(専修大学)ラテンアメリカの経験から
報告(5)兼清順子(立命館大学)ミュージアム学の観点から
報告(6)福永美和子(日本学術振興会)国際司法・国内司法の観点から
セッション3:総括討論
◇司会:石田勇治
コメント(1)黒木英充
(2)中村雄祐(東京大学)
(3)佐藤安信
◇閉会挨拶 古矢旬(東京大学)
■問い合わせ先:「ジェノサイド研究の展開」事務局
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 東京都目黒区駒場3-8-1 10号館307
Tel/Fax: 03-5454-6196 Email: genocidestudies@cgs.c.u-tokyo.ac.jp
主催:日本学術振興会「人文・社会科学振興プロジェクト研究事業」領域U「平和構築」3グループ
「地域研究による『人間の安全保障学』の構築」
「ジェノサイド研究の展開」
「アメリカ研究の再編」
共催:東京大学ドイツ・ヨーロッパ研究センター (DESK)
後援:国際研究型大学連合(IARU)・東大WG、平和構築研究会
- 映画会議「サブラー・シャティーラーのキャンプ虐殺から25年---加害者による証言映像をめぐって」(9/24)のお知らせ
ちょうど25年前の1982年9月、ベイルートのパレスチナ人難民キャンプ、サブラーとシャティーラーでイスラエル軍による管理・幇助の下、大虐殺事件が発生しました。わずか3日間に2,000人とも3,000人ともいわれる数の非武装民間人の生命が奪われたこの事件は、1975-90年のレバノン内戦のひときわ大きな暗黒点となっただけでなく、パレスチナ人の苦難の歴史における最大の悲劇の一つとして記憶されています。また本事件は、9/11事件後のグローバルな対テロ戦争を、より大きな歴史的文脈に位置づけて考究する際に、欠かすことのできない要素の一つをなしています。「人間の安全」が極限的に破壊される状況「ジェノサイド」の典型例を示しており、この観点からも世界史的広がりの中で検討を要する問題です。
このたび、虐殺事件の加害者の証言をもとにしたドキュメンタリー映画を上映するとともに、この希有な作品の監督をレバノンから招聘し、日本の研究者と共に四半世紀前の本事件を振り返り、暴力の記憶や戦争を取り巻く思想状況などについて議論し、考察する機会を設けます。ご関心のある方々の参加を歓迎いたします。
日時:2007年9月24日(月) 13:30〜18:00
場所:東京大学駒場キャンパス18号館ホール
東京都目黒区駒場3-8-1
京王井の頭線「駒場東大前」下車徒歩5分
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_17_j.html
入場無料、コメント・質疑部分につき日英同時通訳あり
プログラム:
13:00 開場
13:30-13:45 趣旨と背景説明
黒木英充(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授)
13:45-14:05 "Beirut 1982" 上映
(英語;広河隆一氏提供)
14:05-15:45 "Massaker" 上映
(アラビア語;日本語字幕つき)
15:45-16:00 休憩
16:00-17:00 コメント1 臼杵陽(日本女子大学教授)
コメント2 石田勇治(東京大学教授)
コメント3 板垣雄三(東京大学名誉教授)
17:00-18:00 パネルディスカッション+質疑応答
パネリスト:
ロクマーン・スリーム(Umam Documentation & Research)
モニカ・ボルグマン(Umam Documentation & Research)
臼杵陽
石田勇治
板垣雄三
司会:黒木英充
主催:日本学術振興会人文社会科学振興プロジェクト研究事業
「地域研究による「人間の安全保障学」の構築」(代表・黒木英充) http://www.aa.tufs.ac.jp/humsecr/
「ジェノサイド研究の展開」(代表・石田勇治) http://www.cgs.c.u-tokyo.ac.jp/
映画"Massaker"について:
2004年ドイツ。Monika Borgmann, Lokman Slim, Hermann Theissen 共同監督作品。
レバノン内戦のさなか1982年9月16日から18日にかけて、ベイルート南部郊外の2つのパレスチナ人難民キャンプはイスラエル軍に包囲され、マロン派キリスト教徒を中心とするレバノン人民兵組織ファランジスト党(al-Kata'ib)メンバーによる難民の大虐殺が行われた。当時、PLOはイスラエル軍の大攻勢とアメリカ政府による「仲介」の結果、レバノンを退去させられており、キャンプは軍事的保護を失った状態だった。
本映画は、この虐殺事件に加害者として関与した元民兵の男性6人にインタビューし、その証言記録を編集したもの。こうした事件の被害者の声が記録されることは珍しくないが、加害者の声が直接聞かれるのは稀である。
本作品は、ベルリン、マルセイユ、ニヨン、リスボンの映画祭で受賞を重ねている。
- 「人間の安全の現在」(サイエンスカフェ人社版「飛び出す人文・社会科学〜津々浦々の学びの座〜」の一環)
日時:2007年7月31日(火)14:30-16:30
場所:府中市生涯学習センター(府中市浅間町1-7)
講演:床呂郁哉(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所准教授)